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リコーのフィルムカメラを持ち出して [スタッフRの「撮影に行こう」]

こんにちは、スタッフRです。
みなさんは、カメラというとどんなものを思い浮かべるでしょうか。
おそらく、ほとんどの方はデジタルカメラを思い浮かべると思います。
レンズ交換可能な一眼カメラではなく、コンパクトデジカメやスマートフォンのカメラを思い浮かべる方が多いかもしれませんね。

今回は、タイトルからもわかるように、デジタルではないフィルムカメラ*1
こんなカメラを持ち出しました。

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Ricoh XR500Auto」という、リコーの絞り優先オート専用のフィルムカメラです。
カメラで被写体を撮影するとき、決めなければならない基本的なものに「露出」があります。
露出というのはフィルム(デジタルカメラの場合はセンサ)に当たる光の量、言い換えれば最終的に記録される写真の明るさのことです。
暗すぎず、明るすぎない、ちょうどいい露出のことを「適正露出」といい、レンズの絞り*2やシャッタースピード*3、そしてISO感度*4を調節することで露出を決定します。
ただし、感度はフィルムカメラの場合はセットしたフィルムに固定されるので、基本的には絞りとシャッタースピードにより露出を決定することになります。
「絞り優先オート」とは自動露出の一つで、撮影者が絞りを決めるとカメラが自動的に適正露出になるようシャッタースピードを調節する機能のこと。

この機能により、露出不足の真っ暗な写真や、露出過多の真っ白な写真を撮影してしまうリスクが大幅に減りました。
もちろん、自動露出はあくまでカメラが決めたものなので、黒い被写体を撮ると明るくしようとして白くなり、逆に白い被写体を撮ると暗くしようとしてくすんでしまうなど、撮影者が意図に応じて補正する必要があります。
どちらかというと初心者をターゲットにしていたカメラで、ファインダー*5 内には適正露出かどうかを示すLEDが表示されるのみとなっています。
このため、設定されたシャッタースピードは分かりませんが、カメラ任せでスナップ*6するには十分といえます。
シャッターは電子制御のため、電池(アルカリボタン電池)がないと動きません。
外装はほぼプラスチックですが、角張ったデザインと右肩の縁取り文字が個人的に好みです。
レンズは、純正の「Ricoh RIKENON P 50mm F2」を取り付けています。
筆者がこのカメラを中古で購入したときに付いていたもので、もちろんマニュアルフォーカス*7専用レンズ。
「P」の文字はプログラムオート対応を示します。
「プログラムオート」とは自動露出の一つで、カメラが自動的に適正露出となる絞りとシャッタースピードに設定する機能のこと。
撮影者が絞りを指定しなければいけなかった絞り優先オートよりも、更に進化したオートモードです。
プログラムオートは後に発売された「Ricoh XR-P」以降の機種から搭載されています。
カメラ側のマウント*8はペンタックスKマウントで、レンズ側のマウントは形状に互換のあるリケノンPマウント。
もちろん、このレンズをペンタックスの一眼レフに取り付けることもできますが、電子接点*9がAFカプラー*10と干渉して外れなくなるものもあるそうなので、取り付けにはご注意を。

今回は、このカメラと冷蔵庫に保管しておいたカラーネガフィルム*11「Kodak GOLD 100」を使い、撮影してきました。
(「Kodak GOLD 100」は既に生産が終了してしまいましたね…)

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すっかり紅葉の時期ですから、鮮やかに撮るためにリバーサルフィルム*12を入れる方が多いかもしれません。
一般的に、リバーサルフィルムはネガフィルムに比べて鮮やかで解像度の高い写真を得ることができますが、その反面ラチチュード*13が狭く、正確な露出合わせが必要となります。
自動露出専用機では、被写体に応じてカメラが決定した適正露出が正確とは言えないこともありますので、ネガフィルムの広いラチチュードに頼るのがいいかと思います。
デジタルカメラならその場で確認でき、撮り直しもいくらでもできるので、何も考えなくて済むのですが…

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千葉公園では雪吊りが行われ、冬も目前になったと感じられる風景に。
千葉都市モノレールは塗装工事中でした。

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日差しも低くなり、気温もかなり下がった今日この頃。
にゃん様、寒そうにひなたぼっこです。

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こちらも寒そうに丸まっています。
冬毛がもふもふですね。

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イチョウは、色づいてすっかり見頃。
黄色が綺麗に出てくれず、苦戦しました。

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黄色の絨毯が、一面に広がっています。

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開放F値*14付近で、ピント*15合わせにチャレンジ。
ファインダーは斜めのスプリットプリズム*16のスクリーンなので、最近の一眼レフカメラよりもピントは合わせやすいかもしれません。
ヒガンバナかと思いましたが、園芸種のリコリス・ジャクソニアナと思われます。

ここまで、現像済みカラーネガフィルムをデジタル化した後、RAW現像に「SILKYPIX Developer Studio Pro 6」を使用しています。
(Exif*17情報は書き換えています)

カラーネガフィルムのデジタル化には、ベローズとスライドコピーアダプターを使いました。
これらの機材がどんなものか、そしてどう使用したか、具体的な方法については次回の記事にてご紹介したいと思います。

さて、たまにはフィルムカメラを使ってみるのもいいと思います。
一枚撮った後、デジタルカメラでは何も考えずに次の一枚を撮ることができますが、フィルムカメラでは「フィルムの巻き上げ」が必要です。フィルムを巻き上げて、ピントを合わせ、シャッターを切る、そんな一連の流れは、デジタルでは味わえないものです。
失敗したら一枚分が無駄になるという緊張感も、フィルムならではのものですね。
最近は、フィルムカメラも新品で購入できるものはほとんどなくなってしまいました。
店頭で見かけるのは「写ルンです」のようなレンズ付きフィルム(使い捨てカメラ)と、インスタントカメラの「チェキ」(instax)くらいです。

*1 フィルムカメラとは、被写体像をフィルム(写真フィルム)に露光するカメラです。フィルムの感光剤に銀化合物(銀塩)を用いることから銀塩カメラともいいます。
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*2 絞りとは、レンズから入る光の量を調整する機構のことです。
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*3 シャッタースピードとは、シャッターが開いてから閉じるまでの時間(露光時間)のことをいいます。
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*4 ISO感度とは、どの程度弱い光まで記録できるかを表します。感度を高くすると、同じ明るさでも速いシャッタースピードで撮影することができますが、その分ノイズが多くなります。
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*5 ファインダーとは、カメラで構図の決定やピント合わせに使用する覗き窓のことです。
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*6 スナップとは、日常の風景、人物の飾らない様子や素振りなど、気になったものや瞬間を素早く撮ることをいいます。
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*7 ピント合わせを撮影者が手動で行う方式をマニュアルフォーカスといいます。
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*8 マウントとは、カメラとレンズの接合部のことです。
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*9 電子接点とは、電気的な信号のやり取りを行うために設けられた金属端子のことです。
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*10 AFカプラーとは、ボディ内モーターによるオートフォーカスにおいて、モーターの駆動をレンズに機械的に伝えるための機構です。
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*11 ネガフィルムとは写真フィルムの一つであり、明暗や色が反転した状態で記録されるフィルムのことです。写真フィルムとしては最も身近で、印画紙へのプリント時に補正がしやすいという特徴があります。
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*12 リバーサルフィルムとは写真フィルムの一つであり、スライド映写などで直接鑑賞できるポジの状態で記録されます。ポジフィルムやスライドフィルムとも呼ばれ、ネガフィルムに比べ彩度に優れています。
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*13 ラチチュードとはフィルムが記録可能な露出の範囲のことをいいます。
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*14 開放F値とは、レンズの絞りを最大に開けた状態、一番光を取り込める状態のF値です。 (F値は小さいと明るく、大きいと暗くなります)
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*15 ピントとは、結像点のことをいいます。ピントが合っている部分が鮮明に写るため、メインとなる被写体にピントを合わせるのが写真撮影の基本となります。
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*16 スプリットプリズムとは、被写体の像を二分割し、ピントが合うと合致する仕組みを持つプリズムのことを言います。ピント合わせを補助するため、フォーカシングスクリーンの中央部に配置されます。
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*17 Exifとは、Exchangeable image file formatの略で、撮影時の情報を画像に埋め込むために使用されます。
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横浜マリンタワーに登ってきました! [スタッフRの「撮影に行こう」]

こんにちは、スタッフRです。
タワーといえば、皆さんはどのタワーを思い浮かべるでしょうか。
少し前までは東京タワー、今なら東京スカイツリーと答える方も多そうです。
どこのタワーも観光地として整備されているので、旅行ついでに記念写真を撮る方も多いと思います。
私は、先月横浜市にある横浜マリンタワーで、写真を撮ってきました。
PENTAX K-3」に「HD PENTAX-DA 16-85mm F3.5-5.6 ED DC WR」を取り付けて撮影し、現像には「SILKYPIX Developer Studio Pro 6」を使用しました。

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横浜マリンタワーは、塔の高さは106m、展望フロアの高さは94m。
通常であれば、展望フロアまではエレベーターで昇ります。
さて、タイトルが「登る」になっていますが誤記ではありません。

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横浜マリンタワーでは、年に何回か「マリンタワーの階段 335段を制覇しよう!」と題したイベントを行っています。
以前スタッフHさんがこちらの記事で東京タワーの階段を制覇していたので、いつかタワーを階段で登ろうと考えていました。
(同じ東京タワーではつまらないと思い、横浜マリンタワーを選びました)
イベント参加は当日横浜マリンタワーの受付にて、展望フロアの入場料の支払いだけで可能です。
登る前に記念写真の撮影があり、途中4箇所でスタンプを押して受付に戻ります。

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エレベーターで昇る場合はずっと建物の中ですが、階段イベントではタワーの下にあるビルからタワーの基部へ一旦出ます。
いよいよ、といった感じですね。

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タワー基部より。
普段、下から見上げての撮影ではビル部分も写るため、無機質なタワー部分だけの写真はまた印象が違うと思います。
この日は曇りだったこともあり、まるでモノクロ写真です。

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いよいよ、塔の内部へ。
時折、エレベーターが横を通り過ぎていきます。

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階段の幅は一人分で、フェンスで囲まれているため、東京タワーよりも圧迫感はあると思います。
展望フロアはほぼ最上階に位置するため、タワーのほとんどを階段で登ることができるのも特徴ですね。

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途中から下を写したものを、SILKYPIXのテイスト「ハードモノクローム」をベースに調整してみました。
まるで刑事ドラマで非常階段を逃げる犯人を追いかけているかのような雰囲気になりました。
(あるいは、逃げている犯人側の気分かもしれませんが…)
こちらの記事でスタッフHさんが書かれているように、タワーの階段からは非日常感を楽しむことができると思います。

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さて、展望フロアまでたどり着き、無事最後のスタンプを押したら受付に戻って認定証を受け取りましょう。
タワーの階段は狭いため階段イベントは一方通行で、帰りはエレベーターで降ります。
休憩ついでに展望フロアで景色を楽しむのもお忘れなく。
マリンタワーの展望フロアからは、大さん橋や氷川丸など、横浜港を眼下に眺めることができます。

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そんな感じで、今回は横浜マリンタワーを階段で制覇してきました。
冬季は開催していないため、残念ながら今年のイベントは終わってしまいました。
また来年の3月頃、暖かくなる頃に開催されると思いますので、興味がある方はぜひ登ってみてください。
詳しくは、こちらの横浜マリンタワーのイベントページにてご確認を。

また、そろそろクリスマスも近付いてきました。
各地のタワーでもライトアップやイルミネーションイベントが実施されますので、夜景を撮りに行くのもいいですね。

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秋芳洞と秋吉台に行ってきました [スタッフRの「撮影に行こう」]

こんにちは、スタッフRです。
先日、初めて山口県の秋芳洞・秋吉台へ行ってきました。
鍾乳洞の中は当然暗いことが予想されますが、観光地のため三脚*1 やストロボ*2 は難しく、遠出であることも考えると機材はコンパクトに済ませたいところ。
なるべく広角*3 側が欲しかったこともあり、今回は(も?) 標準ズームレンズ*4 の「HD PENTAX-DA 16-85mm F3.5-5.6 ED DC WR」を「PENTAX K-3」に取り付けて撮影することにしました。
このレンズは標準ズームレンズとしては一般的な開放F値*5 で、そこまで明るいレンズではありません。
ですが、ある程度照明が当たっている状況であれば、カメラのISO感度*6 設定を高くすることでシャッタースピード*7 を稼ぐことが可能です。
また、現像に「SILKYPIX Developer Studio Pro 6」を使用することで、高感度で気になるノイズを抑えることができます。

一般的に、ノイズには「輝度ノイズ」と「色ノイズ(偽色)」があります。
「輝度ノイズ」は黒もしくはグレーの粒々としたノイズのこと、「色ノイズ(偽色)」とは赤や青に色が出るノイズのことです。
SILKYPIXのノイズリダクションでは、「ノイズ除去」により「輝度ノイズ」を、「偽色抑制」により「色ノイズ」を抑えることができます。

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特に後者の「色ノイズ(偽色)」は、本来はありえない色が生じるため、違和感を覚える人が多いようです。
一方、輝度ノイズを取りすぎると全体がのっぺりとしてしまうため、ノイズリダクションの掛け過ぎは画像のシャープさを損なってしまいます。
また、あえて輝度ノイズを残して「ノイズ感」を出すことで、輪郭のディティールが強調されシャープに見えるという効果もあります。

とはいえ、ノイズリダクションのパラメータをどの程度にすればいいか、よくわからない方も多いのではないかと思います。
SILKYPIXでは、カメラのセンササイズ*8 と写真のISO感度から自動的にノイズリダクションのパラメータを決定する「ダイナミックデフォルト」という機能があります。
このため、読み込んだ状態を基準としてパラメータの調整がしやすくなっています。
今回、鍾乳洞内部で撮影した写真はほとんど感度をISO3200に設定して撮影しています。
SILKYPIXが自動的に決定したノイズリダクションのパラメータから、
・偽色抑制を強め
・ノイズ除去を弱め
と変更することで、自分好みのパラメータとなりました。
この辺りは好みが非常に大きいと思いますので、みなさんも色々とパラメータをいじってみてください。

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まずは、秋芳洞に入る前の一枚。
石に木漏れ日がスポットライトっぽく当たり、いい雰囲気になっていました。
現像時にシェーディング補正*9 を逆方向に掛け 、更に強調しています。
SILKYPIXの「シェーディング補正」機能は、逆に掛けることで写真の周辺光量を減少させる効果を作り出すことができます。
これを絵作りに用いることで、視線誘導によって被写体の強調を行うことができます。

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秋芳洞の入り口までは、杉林が広がっています。
見上げれば、真っ直ぐな杉の木立を眺めることができるでしょう。
…筆者はスギ花粉症持ちのため、春先は近寄らない方がよさそうです。

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いよいよ、秋芳洞の中へ。
この日は秋にしては日差しが暑く、ことさら中の涼しげな空気が強調されていました。
写真はほぼ手持ちか、柵に半固定して撮影しています。
(同じ方法で撮影するのであれば、落とさないようにお気を付けください)

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こちらは、千枚皿と名付けられた畦石池
しみ出た地下水がゆるやかな斜面をつたう場合、このような形状となることがあるそうです。

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日本一のスケールを誇る秋芳洞、さすがに圧巻です。
ちょっとした洞窟探検気分を味わうこともできます。
場所によっては、まるで魔女でも住んでいそうな禍々しさも感じられるかと。

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時間の都合もあり、今回は途中のエレベーターでカルスト台地へ上がりました。
秋吉台は日本最大のカルスト台地。
雄大な眺望を楽しむことができます。

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秋の秋吉台といえば、やはりススキ。
今回は滞在時間が少なかったため、満足に見ることはできませんでした。
また行ったときには、様々な表情を撮ってきたいですね。

今回は、秋芳洞と秋吉台の写真を撮ってきました。
鍾乳洞の中のように暗い被写体は、まずは撮り方を工夫して、ピント*10 がしっかりと合った、手ブレの少ない写真を撮ってみましょう。
そして、後から現像時にひと手間加えることで、見栄えのいい写真にすることができます。

秋吉台は、先日日本ジオパークに認定されたばかりです。
ジオパークとは、自然遺産を含む公園のことで、秋吉台の他にも日本各地にジオパーク認定された場所があります。
もし機会があれば、景色を楽しむだけでなく、博物館を見に行ったり、ガイドツアーに参加してみたりしましょう。
その土地の成り立ちや生態系について考えてみることで、何か新しい発見があると思います。

*1 三脚とは、三本の脚を持つ台のことです。カメラやビデオを使った撮影で、手ブレを防ぐために用いられます。脚を広げた状態では占有面積が大きくなるため、周囲の状況を確認し、マナーを守って使用しましょう。
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*2 ストロボとは、カメラ用の発光装置のことをいい、フラッシュともいいます。暗い場所での光源になるほか、晴天時でも補助光として使用する場合もあります。
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*3 広角とは、画角(写る範囲)が広いことをいいます。35mm判換算で50mm付近の焦点距離を標準といい、これよりも短い焦点距離を広角といいます。
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*4 広角から望遠までの一般的なシーンの撮影に向いたズームレンズを標準ズームレンズといいます。35mm判換算で28-80mm(APS-Cで18-55mm)のものが多いです。
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*5 開放F値とは、レンズの絞りを最大に開けた状態、一番光を取り込める状態のF値です。 (F値は小さいと明るく、大きいと暗くなります)
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*6 ISO感度とは、どの程度弱い光まで記録できるかを表します。感度を高くすると、同じ明るさでも速いシャッタースピードで撮影することができますが、その分ノイズが多くなります。
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*7 シャッタースピードとは、シャッターが開いてから閉じるまでの時間(露光時間)のことをいいます。
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*8 デジタルカメラの撮像素子(センサ)の大きさです。センサが大きい方が画質面で有利ですが、その分カメラ・レンズは大きくなります。
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*9 シェーディングとは、写真の周辺光量落ちのことで、これを補正して写真全体でフラットな状態にすることをシェーディング補正といいます。
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*10 ピントとは、結像点のことをいいます。ピントが合っている部分が鮮明に写るため、メインとなる被写体にピントを合わせるのが写真撮影の基本となります。
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西武鉄道の色々な電車を撮りに [スタッフRの「撮影に行こう」]

こんにちは、スタッフRです。
先日、埼玉県の所沢へ行く機会がありました。
所沢にある西武鉄道の所沢駅は、西武新宿線と西武池袋線が乗り入れを行う乗換駅です。
これまで西武鉄道を使ったことの多い筆者ですが、沿線から撮影したことがありませんでした。
今回、標準ズームレンズの「HD PENTAX-DA 16-85mm F3.5-5.6 ED DC WR」を「PENTAX K-3」に取り付けて撮影することにしました。

以下、現像には「SILKYPIX Developer Studio Pro 6」を使用しました。

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西武線といえば、筆者がまず思い浮かべるのは黄色い電車。
西武鉄道で最も多く走っている、こちらの写真の2000系です。
方向幕(行先表示器)がLED化されているため、速いシャッタースピード*1だとこのように黒い線が入ってしまいますね。
しっかりと表示を写そうとすると、シャッタースピードを遅くする必要がありますが、走行中の撮影ではなかなか難しいです。

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こちらも黄色い電車ですが、2000系ではなく9000系。
ヘッドマーク風のステッカーが、VVVFインバータ制御車両であることを表しています。

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前面が丸みを帯びた、東京メトロの10000系がやってきました。
東京メトロと西武池袋線は、西武有楽町線を経由して直通運転を行っています。
こちらの電車は、特急以外では停車駅が最も少ない快速急行電車です。

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こちらは西武鉄道の6000系。
シルバーにブルーのラインで、黄色の電車とはまったく異なるデザインです。
西武鉄道の車両は、同じ路線の通勤型電車でも様々なデザイン・カラーのものを見ることができます。

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「スマイルトレイン」として知られる、西武鉄道の30000系。
西武鉄道で一番新しい車両です。
曲線的なデザインが特徴で、先頭車両は顔のように見えますね。

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西武鉄道では、特急電車「ニューレッドアロー」(10000系)も走っています。
特急「ちちぶ」は、西武池袋線の池袋駅から、西武秩父線の西武秩父駅まで、全席座席指定です。
西武新宿線では、同様に特急「小江戸」が西武新宿駅と本川越駅とを結んでいます。
特急券が別途必要ですが、都内からの旅行にいかがでしょうか。

今回は、西武鉄道の電車を沿線から撮影してきました。
記事をご覧になっているみなさんは、普段は電車通勤・通学されている方も多いのではないでしょうか。
普段は車窓から景色を眺めることが多いのであれば、たまには沿線から眺めてみては。
いつもと視点を変えると、ちょっと不思議な感覚を味わえるかもしれません。

※撮影の際はルールやマナーを守り、鉄道会社や近隣住民の迷惑とならないように気を付けましょう!

*1 シャッタースピードとは、シャッターが開いてから閉じるまでの時間(露光時間)のことをいいます。
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川越まつりへ、山車を撮りに [スタッフRの「撮影に行こう」]

こんにちは、スタッフRです。
みなさんは、近所のお祭りなどに参加することはあるでしょうか。
にぎやかで独特な祭りの雰囲気は、写真の被写体としても非常に魅力的ですね。

私はというと、先日「川越まつり 」に行ってきました。
(以前の記事 で、川越まつりの写真を掲載していたりもします)
川越まつりは、川越氷川神社の例大祭で、関東三大祭りの一つに数えられています。
関東でお祭りというと、神輿を「ワッショイワッショイ」と担ぐものを思い浮かべる方が多いと思いますが、川越まつりの主役は山車(だし)です。
山車の中には江戸時代からずっと使われているものもあり、町内ごとに特徴的なものとなっています。
また、山車がすれ違う時には「曳っかわせ」という、山車を向かい合わせての囃子の競い合いが行われます。

川越まつりは、以前は10月の14日と15日に行われていましたが、現在は第3日曜日とその前の土曜日に開催されています。
土日二日間開催されることから人出も多く、埼玉県内では最大級の規模のお祭りといえます。

今回は、カメラは「PENTAX K-3」、レンズに「smc PENTAX-DA 35mm F2.8 Macro Limited」を持ち出しました。
大きな山車の全体を撮影するなら、広角*1 域まで撮影可能なズームレンズ*2 が便利ですが、撮影までに画角*3 を決める動作が必要になります。
川越まつりは人出が多いので、個人的には単焦点レンズ*4 で切り取る方が撮りやすいと感じています。
人混みに飲まれて身動きできなくなることもあるため、レンズを人にぶつけないためにも小さめのレンズをオススメします。

以下、現像には「SILKYPIX Developer Studio Pro 6」を使用しました。

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まずは昼間、連雀町交差点にて。
連雀町の「道灌の山車」から天狐がお出迎えです。

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日も暮れてきた頃の一番街商店街。
電線の地中化が行われているため、とてもすっきりとした風景です。
山車には既に灯りがともっています。

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人混みの多さを撮ろうとしてみましたが、さすがに手持ちでのスローシャッター*5 は手ブレ*6 しました(笑
でも、雰囲気は伝わるでしょうか。
お祭りの間は、車両の通行はできません。

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こちらは、末広町の「高砂の山車」。
山車の題材は、川越に縁のある人物や神話からとられています。
興味のある方は、川越まつりの公式サイトに山車ごとの詳細な説明がありますので、参照してみてください。

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山車の移動は、もちろん人力。
山車の周りを鳶職の人が囲んでいて、進む向きを調整します。
足元に注目するのも面白いと思います。
もちろん、山車の運行の妨げとならないように注意しましょう。

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夜には、お祭りは最高潮の盛り上がり。
曳っかわせになると、囃子の掛け合いに加え、曳き手の提灯と声援の大迫力な光景を見ることができます。
交差点で3台、4台と山車が遭遇すると、通ることもできないほどの大混雑です。

以上、今年の川越まつりの様子をお届けしました。
お祭りは年に一度しか見ることはできませんが、川越まつり会館では山車の展示や囃子の実演を定期的に行っています。
もし興味があれば、観光ついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

*1 広角とは、画角(写る範囲)が広いことをいいます。35mm判換算で50mm付近の焦点距離を標準といい、これよりも短い焦点距離を広角といいます。
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*2 ズームレンズとは、ズームによって焦点距離を変えることのできるレンズです。被写体までの距離(撮影距離)を変えずに、被写体の写る大きさを調整することができます。
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*3 画角とは、実際に撮影可能な範囲のことを指します。画角が広ければ広角、狭ければ望遠です。
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*4 単焦点レンズとは、焦点距離が単一の、ズームのできないレンズのことです。
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*5 スローシャッターとは、シャッタースピードを遅くして撮影することです。水の流れや人の流れなど、写真で動きを表現したいときに使用します。
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*6 手ブレとは、シャッターが開いている間に撮影者が動くことにより生じるブレです。写真が何枚も重なったように写り、写真の鮮明さが損なわれます。
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木更津航空祭に行くならついでに [スタッフRの「撮影に行こう」]

こんにちは、スタッフRです。
前々回に航空祭の記事を公開していますが、まだまだシーズン真っ盛り。
すっかり肌寒くなりましたが、会場では航空ファンの熱気を感じますね。

今回は木更津駐屯地で行われた木更津航空祭にお邪魔してきました。
木更津駐屯地は陸上自衛隊のヘリコプター部隊を中心とする駐屯地です。
今年は所属する連絡偵察機LR-1がラストフライトの予定でしたが、午前中はあいにくの雨模様でエンジン始動のみとなりました。

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ところで、飛行機の写真ばかり撮っているとマンネリ気味になってくる方もいると思います。
そんなとき、まず試してみるのは隊員さんの作業風景を含めた写真などでしょうか。

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こちらは、輸送ヘリコプターCH-47Jによる車両懸架の様子。
ホバリングを行いながら、機体の下面に軽装甲機動車を吊り下げます。

飛行機の特徴のひとつ、エンジンの内部を公開していることもあります。

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普段はなかなか目にすることのない光景です。
配管の金属光沢や幾何学的な形状も、被写体としてオススメです。

もちろん、飛行機以外の見どころもたくさんあります。
航空祭では脇役になりがちですが、特殊な車両を見ることもできます。

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こちらはローゼンバウアー製のパンサーという空港用化学消防車による、放水のデモ。
納入されたばかりの最新型のため、車体もピカピカです。

また、駐屯地・基地内の建物はとても特徴的です。

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こちらは航空機を格納するハンガー(格納庫)の天井です。
工場が好きな方なら、こういったところにも注目してみるといいかもしれません。
(公開されていない場所には立ち入らないようにしましょう)


余裕があれば、駐屯地や基地の近くも散歩してみるといいですよ。

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木更津といえば、證誠寺が有名です。
「證誠寺の狸囃子」が知られていますが、駅前をはじめ、市内のいたる所にタヌキがモチーフのものがあります。

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市内のマンホールもこの通り。
後から調べて知りましたが、駅前にはカラーバージョンもあるそうです。
また、木更津市のマスコットキャラクター「きさポン」も名前の通りタヌキです。
今回航空祭会場にも、迷彩服を着てやってきていました。

他にも、地域の特産品や名物料理を楽しむのもいいと思います。
せっかくの航空祭、その地域ならではの楽しみ方を見つけてみましょう。

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中判オールドレンズ、楽しいですよっ♪ [スタッフRの「撮影に行こう」]

こんにちは、スタッフRです。
これまで、いくつかの記事で「マウントアダプター*1」を使った「オールドレンズ遊び*2」について紹介しました。
これまでの記事についていくつか抜粋してみましたので、興味のある方はぜひ読んでいただきたいと思います。
オールドレンズ遊びのご案内
マウントアダプターやオールドレンズについての導入記事です。
「オールドレンズって何?」「どうやって使うの?」という方はこちらをご覧ください。
オールドレンズを付けて、金谷をお散歩 (機材紹介編 / 作例編)
PENTAX K-3」に「Asahi Opt. Co. Super-Takumar 28mm F3.5」を付けて、千葉県の金谷へ。
オールドレンズを使ってみよう。 ロシア製レンズ「INDUSTAR-61 L/Z MC 50mm F2.8」
スタッフIさんによる「INDUSTAR-61 L/Z MC 50mm F2.8」を買って「Sony α7R」で撮ってみた記事。勢いのある文体が人気です。
雨中の汽車とタクマーと
PENTAX K-3」に「Asahi Opt. Co. Auto-Takumar 55mm F2」を付けて、雨の中を。
テッサーと一緒に西千葉・稲毛をお散歩
PENTAX K-3」に「Carl Zeiss Jena Tessar 40mm F4.5」を付けて、千葉のお散歩。

※これ以外の記事へは「オールドレンズ」タグから閲覧できます。

オールドレンズには「外観」や「独特な写り」等の魅力があり、一度ハマると抜け出せない「レンズ沼」として知られています。
これまでの記事では、主に「M42マウント」というねじマウントのオールドレンズを紹介しました。
今回は、こちらのレンズを使ってみようと思います。

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「Asahi Opt. Co. Super-Multi-Coated MACRO-TAKUMAR/6X7 135mm F4」です。
「6X7」の刻印が示す通り、中判*3の6x7cm判(ロクナナ)用の一眼レフカメラ「ペンタックス67」シリーズに対応するレンズです。
レンズにはイメージサークルというものがあり、35mm判のレンズでは24x36mmのフィルムサイズをカバーするよう設計されています。
これに対し、6x7cm判は文字通りの大きさのフィルムのため、面積比で4倍近くの大きさをカバーするイメージサークルが必要です。
このため、焦点距離*4が135mm、開放F値*5がF4と、スペックだけを見ると平凡な中望遠マクロレンズ*6ですが、「大きく重い」レンズです。
中判レンズ*7を35mm判フルサイズやAPS-Cサイズのセンサ*8で使う利点はというと、以下のようなものが挙げられます。
・レンズのイメージサークルの中心部分を使うことができる
レンズ周辺では、収差*9や周辺光量落ち*10が生じます。 イメージサークルの中心部分は、収差が少なく、理想的な画質が期待できます。
・レンズ資産の流用・共用
中判カメラの多くはフィルムカメラ*11で、デジタル化していないものも多くあります。 もし、これまで中判フィルムカメラを使っていたのなら、デジタルで中判レンズを使うことができます。 中判レンズは「フランジバック*12」が長いため、マウントアダプターを用意できれば様々なカメラに取り付けることができます。
・大きいレンズが好きならぜひ!
「大きい・重い」ということは、すなわち「携帯性が悪い」ため、確かに欠点です。 ですが、逆に「大きい」=「カッコいい」と考える人なら、これ以上のメリットはありません(笑

PENTAX K-7」に取り付けると、こんな感じです。

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この写真を見て「カッコいい」と感じるなら、十分中判レンズを選択する理由になります。
今回、カメラは2世代前の「PENTAX K-7」を久しぶりに使いました。
(K-7 → K-5 → K-5II/K-5IIs → K-3 → K-3IIの順に新しくなっています)
このカメラを使った理由は特にありませんが、まだまだ現役で使うことができると思います。
中古価格も安くなっているので、ペンタックスを使ってみたい方にはオススメです。
ちなみに、マウントアダプターはこちら。

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ペンタックスでは、純正の「67レンズ用アダプターK」により、「ペンタックス67マウント」のレンズを「ペンタックスKマウント」に取り付けることができます。
マウント径はそれぞれ、「ペンタックス67マウント」が72mm、「ペンタックスKマウント」が45mm。
マウント径を変換するために段の付いた形状となっていますが、径の違いがよく分かるかと思います。

前置きが長くなりましたが、以下、幕張海浜公園の付近で撮影し、現像には「SILKYPIX Developer Studio Pro 6」を使用しました。

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道の脇に、アベリアでしょうか。
たくさんの、白くて可愛らしい花をつけていました。
さすがにマクロレンズ*13というだけあって、ピントリング*14の回転角が大きく、微調整がしやすくなっています。

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下の方では、マツバギクが咲いていました。
多肉質の葉の表面、こんな感じだったんですね。
マツバギクには2種類あり、この時期咲くものは耐寒性のマツバギクのようです。

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岩の上に、イボバッタがじっとしていました。
文字通り、背中にゴツゴツとしたイボがあるので、イボバッタ。
3cmくらいと小さいですが、トノサマバッタの仲間です。

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この日は、前日に雨が降っていたこともあり、地面にオレンジ色のキノコが生えていました。
おそらくヒメダイダイタケか何かだと思いますが、苔の中からニョキニョキと群生していました。

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公園の木が、木漏れ日に照らされていたので一枚。
こうした写真は、現像時に調整すると仕上げやすいですね。
メインの被写体が中心にない時ほど、周辺減光の少なさが役立ちます。

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ベンチの屋根(?)にピントを合わせ、後ろの葉っぱをぼかしてみました。
開放絞りがF4とあまり明るくなく、そして周辺まで余裕のある中判レンズのため、玉ボケにも口径食*15の影響が見られません。
ボケの形を気にするような人にも、中判レンズはオススメです。

今回は、中判マクロレンズ「Asahi Opt. Co. Super-Multi-Coated MACRO-TAKUMAR/6X7 135mm F4」を使ってみました。
フランジバックの長い中判オールドレンズなら、様々なマウントのカメラで楽しむことができます。
機会があれば、また別の中判用レンズも試してみたいところです。

*1 レンズをカメラに取り付ける部分をマウントといい、マウントを変換する部品をマウントアダプターといいます。
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*2 オールドレンズ遊びとは、金属製鏡筒の外観や、独特なボケ味等、オールドレンズの魅力を楽しむことをいいます。
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*3 中判カメラとは、写真用フィルムのうち120フィルムや220フィルムを使用するカメラのことをいいます。フィルムサイズが35mm判よりも大きく、高画質が期待できます。
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*4 焦点距離とは、レンズの中心点(主点)から焦点までの距離のことです。焦点距離が短いと画角が広く、長いと画角が狭くなります。
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*5 開放F値とは、レンズの絞りを最大に開けた状態、一番光を取り込める状態のF値です。 (F値は小さいと明るく、大きいと暗くなります)
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*6 35mm判換算焦点距離で50mm付近を標準といいますが、これよりもやや望遠寄りの焦点距離を中望遠といいます。ポートレートのバストアップ等でよく使用される画角です。また、この焦点距離のマクロレンズを中望遠マクロレンズといいます。
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*7 中判レンズとは、中判カメラ用に設計されたレンズのことで、35m判フィルムサイズに比べて大きなイメージサークルをカバーできるように設計されています。
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*8 センササイズには、主に以下のようなものがあります。センサが大きい方が画質面で有利ですが、その分カメラ・レンズは大きくなります。
6x7cm判(フィルム) 120フィルムや、その倍の長さの220フィルムを使うフォーマットで、大きさは55 x 70 mmです。「ロクナナ」と読みます。
6x6cm判(フィルム) 120フィルムや、その倍の長さの220フィルムを使うフォーマットで、大きさは56 x 56 mmです。「ロクロク」と読みます。
6x4.5cm判(フィルム) 120フィルムや、その倍の長さの220フィルムを使うフォーマットで、大きさは56 x 41.5 mmです。「ロクヨンゴ」と読みます。
645デジタル 中判デジタルカメラに使用されているフォーマットで、フィルムの6x4.5cm判よりも小さい、おおよそ44 x 33 mmの大きさです。
フルサイズ
(35mm フルサイズ)
フィルムカメラの「35mmフィルム」フォーマットとほぼ同じ大きさ(おおよそ36 x 24 mm)です。
APS-C コンパクトな「APS (Advanced Photo System)フィルム」の「Cサイズ」とほぼ同じ大きさ(おおよそ23 x 15 mm)です。
フォーサーズ
マイクロフォーサーズ
小型のフォーサーズサイズ(おおよそ 17.3×13.0 mm)のセンサです。
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*9 収差とは、レンズによって生じる色付きやボケ、歪みのことです。ザイデルの5収差と呼ばれるものがよく評価に用いられます。多くの収差は像高(光軸中心からの距離)ないしは像高の乗数に比例します。
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*10 周辺光量落ちとは、画像の中心に比べて周辺部分が暗くなる現象です。レンズへの入射角によって光量が変化するために生じます。
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*11 フィルムカメラとは、被写体像をフィルム(写真フィルム)に露光するカメラです。フィルムの感光剤に銀化合物(銀塩)を用いることから銀塩カメラともいいます。
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*12 フランジバックとは、レンズのマウント面からセンサ面までの距離をいいます。
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*13 マクロレンズは、小さな被写体を大きく写すことのできるレンズです。
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*14 ピントリングとは、ピントを合わせるときに回すリング部分です。
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*15 口径食とは、中心と周辺との周辺光量の低下のことで、レンズに対して斜めに入射した光束がレンズ径などによって制限されるために生じます。絞りを開放にした状態では円形のボケとなりますが、口径食によってレモン状の形となることがあります。
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航空祭の季節ですね [スタッフRの「撮影に行こう」]

こんにちは、スタッフRです。
すっかり夏も過ぎ、日に日に季節の移ろいを感じる今日この頃。
この時期、航空機関係のイベントが各地で開催されています。

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先日、横田基地にて日米友好祭が開催されました。
こちらはアメリカ空軍のF-16CM。青森県の三沢基地からの飛来です。
横田基地の友好祭では飛行展示こそ行われないものの、航空機の展示と多数の模擬店の出店が行われます。
アメリカンな雰囲気の中でバンド演奏等も行われ、少し遅めの夏祭りといった感じです。

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韓国の烏山空軍基地より飛来したA-10Cに、ペイントがされていました。
はじめはスカイツリーかと思いましたが、韓国のNソウルタワーのようです。

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MV-22Bは、普天間基地から参加。
機内の公開を行っていましたが、都心からも近い基地のため、かなりの混み具合でした。
真夏は過ぎたとはいえ、基地の中は広く、日差しを遮るものはほとんどありません。
熱中症対策を忘れずに、また日焼け対策もしておきましょう。

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ハワイのヒッカム空軍基地から、大きなC-17Aも来ていました。
地上展示の飛行機を撮影する場合は、広角*1 寄りのズームレンズ*2 が便利です。

一方、同日に立川駐屯地では防災航空祭が開催されました。

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到着した時には、CH-47J/JAによる地上滑走体験が行われていました。
立川駐屯地は東京消防庁航空隊と警視庁航空隊が併設されており、防災基地としての役割を担っています。
そのため、ヘリコプターによる展示が中心で、ホイストを使った救難展示や、バンビバケットやファイアアタッカーによる空中消火活動の展示が行われます。

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こちらは、東京消防庁航空隊のAS332L1です。
胴体の下部にファイアアタッカーを装備しています。
飛行機単体の撮影だけでなく、消火活動の様子や救助隊員が降下する様子等を撮影する場合は望遠ズームレンズ*3 が使いやすいです。

一方、こちらは下総航空基地で撮影した国産哨戒機P-1のエンジン部分。

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全体像を撮影するのでなければ、地上展示機を望遠レンズ*4 で切り取るのも楽しいです。

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下総航空基地は、P-3Cの教育訓練基地です。
残念ながら当日は曇り空でしたが、P-3Cによる体験搭乗が行われました。

今年の航空祭や空の日イベントは、まだまだ始まったばかり。
基地や駐屯地によって、様々な特色があり、見ることができる機体も様々です。
各地の飛行場でもこのようなイベントが行われていますので、ぜひ見に行ってみてはいかがでしょうか。

*1 広角とは、画角(写る範囲)が広いことをいいます。35mm判換算で50mm付近の焦点距離を標準といい、これよりも短い焦点距離を広角といいます。 記事に戻る

*2 ズームレンズとは、ズームによって焦点距離を変えることのできるレンズです。被写体までの距離を変えることができない場合に、被写体の写る大きさを調整することができます。 記事に戻る

*3 画角(写る範囲)が狭いレンズを望遠レンズといい、望遠の範囲を中心にズームできるレンズのことを望遠ズームレンズといいます。航空祭での撮影の場合、常に被写体との距離が変化するため、望遠の範囲で被写体の写る大きさを調整することが多くなります。 記事に戻る

*4 画角の狭いレンズを望遠レンズといいます。35mm判換算で50mm付近の焦点距離のレンズを標準レンズといい、これよりも長い焦点距離のレンズを望遠レンズといいます。 記事に戻る

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那須塩原駅で新幹線を撮影してきました。 [スタッフRの「撮影に行こう」]

こんにちは、スタッフRです。

写真のジャンルの一つとして、鉄道写真も非常に人気があります。
筆者は先日那須へ行く機会があり、下車駅が東北新幹線の那須塩原駅でした。
那須塩原駅は新幹線の線路が駅の前後でカーブしていて、ホームから新幹線の撮影がしやすいことで有名です。
ならばついでに新幹線を撮ろうと思いましたが、あまり重い望遠レンズ*1 は持って行きたくない…
というわけで、以前使用した「smc PENTAX-DA L 55-300mm F4-5.8 ED」を持ち出しました。
撮りたい写真を考えると、できればもう少し焦点距離*2 が長い方がいいのですが、今回はトリミング*3 でカバーすることにしました。
カメラは「PENTAX K-3II」です。

ちなみに、SILKYPIXのホームページには「鐡道写真掲示板」というものがあります。
興味がある方は、ぜひこちらも覗いてみてください。
また、撮影時の注意事項についても触れられているので、一読をオススメします。
筆者は実は本格的な撮り鉄は初めてで、今回は練習も兼ねています。
(普段は展示車両を撮ることが多いです)
以下、現像には「SILKYPIX Developer Studio Pro 6」を使用しました。

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通過するE5系U7編成「はやぶさ」。
今回はオートフォーカス*4 を「コンティニュアスAF*5 」に設定し、ピントを追従させて連写しています。
追従性能や連写性能に不安がある場合、あらかじめピント位置を固定しての「置きピン」がいいでしょう。

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那須塩原駅は、通過する線路がホーム間にあるため、安全に撮影することができます。
撮影の際は、ホームの黄色い点字ブロックから出ないようにしましょう。

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こちらは、同じく通過するE2系J74編成「やまびこ」。
ホーム上で撮影する場合、このような対向式ホームでは反対側のホーム上から撮影すると距離が空いて撮りやすいです。

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停車中のE2系J13編成「なすの」。
少し前までは全車2階建て車両のE4系「Maxなすの」も運用されていました。
今回は撮影していませんが、現在は赤い車両のE6系でも運用されています。

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通過する山形新幹線E3系L69編成「つばさ」。
以前は違う塗装でしたが、順次こちらの新塗装に切り替わっているようです。

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「なすの」も、東京へ向けて出発しました。
架空線のごちゃごちゃした感じと、線路のすっきりとした感じの対比がおもしろいですね。

今回は、那須塩原駅で待ち時間に新幹線の撮影をしてきました。
駅のホームで撮影するのであれば、アナウンスを参考にすることができるため比較的撮影しやすいと思います。
もちろん、撮影する際は駅員さんの指示に従い、またマナーに気を付けて撮影しましょう。

*1 望遠レンズとは、画角の狭いレンズ、あるいは焦点距離の長いレンズのことです。35mm判換算で50mm付近の焦点距離のレンズを標準レンズといい、これよりも長い焦点距離のレンズを望遠レンズといいます。 記事に戻る

*2 焦点距離とは、レンズの中心点(主点)から焦点までの距離のことです。焦点距離が短いと画角が広く、長いと画角が狭くなります。 記事に戻る

*3 トリミングとは、写真の一部分だけを切り出すことです。 記事に戻る

*4 オートフォーカス(AF)とは、ピントをカメラが自動的に合わせる機能のことです。 記事に戻る

*5 コンティニュアスAFとは、オートフォーカスのモードの一つで、常に被写体にピントを合わせ続けるモードです。動体の撮影に効果的です。 記事に戻る

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じめっとした日は、キノコを探して [スタッフRの「撮影に行こう」]

こんにちは、スタッフRです。
夏が過ぎてからというもの、どんよりとした日が多い今日この頃。
じめじめとしていて、あまり過ごしやすいとは言えない日が続いています。
猛暑日に比べれば、幾分過ごしやすいかもしれませんが、やはりカラっと晴れている方が気分もいいものです。
でも、こんな日こそ快適に過ごしている生き物もいます。

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そう、キノコです。
(このキノコ、名前がわかりません。…よくわからないものが多いのもキノコの魅力です)
キノコは、カビと同じ菌類で、湿った場所によく生えてきます。
様々な色や形のキノコがあるため、被写体として狙ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに、上のキノコは傘が開ききって裂けてしまったようです。

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こちらは、近くの公園で見かけたコガネキヌカラカサタケの幼菌。
熱帯性のキノコで、夏が過ぎたこの時期はよく目にすると思います。
その隣には、立派に傘を開いたものもありました。

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5cmほどの小さなキノコで、芝生や花壇、植え込み等によく生えるキノコです。
びっしり生えることが多いので、何も知らないと気持ち悪く感じるかもしれませんね。
1日でいなくなる、綺麗なレモンイエローのキノコです。

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別の公園の木の根元に、なんともキノコっぽいキノコが。
おそらくウスキテングタケだと思います。
よく見ると、周りにも頭を出しかけた幼菌がちらほら。
キノコらしいフォルムを撮るなら、テングタケのある風景はオススメです。

さて、今回は割と近場でキノコを撮影してきました。
カメラはコンパクトデジカメ*1 PENTAX MX-1」を使用し、「SILKYPIX Developer Studio Pro 6」にて現像しました。
「キノコを撮るならマクロレンズ*2 ?」と思うかもしれませんが、ヒダ部分のアップを撮るのでなければ、特にマクロレンズでなくても問題ありません。
被写体まで近づくことが難しい場合や、背景を広く入れたい場合等、様々なシチュエーションがあるので、まずは標準ズームレンズ*3 で試してみるのがいいと思います。
今回はなるべく絞って撮影しましたが、背景をボカすことでよりキノコに注目しやすくなります。
また、キノコ以外の風景をどれだけ入れるかといった、構図やアングルにこだわることで、まとまりのあるキノコ写真になると思います。
ほとんどが木陰での撮影、ホワイトバランス*4 をどこに合わせるかが難しく、特に白いキノコやテカりのあるキノコの場合は白飛び*5 しないよう露出*6 も気を付けましょう。
この辺りはRAW現像で後から追い込むことができますので、撮影時はヒダやイボにピントが合っているかどうかをしっかりとチェック。

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市川ソフトラボラトリーの近くにも、大きなテングタケが生えていました。
これはイボテングタケでしょうか。少し茶色味が薄いような気もします。
傘が開ききって反っているため、テングタケの特徴でもある傘の裏のヒダがよく目立っています。
キノコは上から撮ると傘部分だけになってしまうので、「キノコっぽさ」を出すなら柄やヒダが覗く位置で撮るのもポイント。
今回の「PENTAX MX-1」のようなチルト液晶*7 を搭載しているカメラや、バリアングル液晶*8 を搭載しているカメラなら、ローアングル*9 での撮影に効果を発揮します。

ちなみに、いわゆる「キノコ」は「子実体」という胞子を散布するための器官のことで、花に近い役割を持っています。
また、キノコの毒は、たまたま人にとって毒となったものが多いのではないかと言われています。
毒キノコであっても、その地域の生態系に大きく関わっていますので、見かけた際はそっとしておいてくださいね。

*撮影の際は、立ち入り禁止の場所には立ち入らないようにしましょう。また、採集目的の場合、採集が可能かどうか事前に確認しておきましょう。勝手な採集は自然破壊です!

*1 カメラにレンズが一体化されていて、小型軽量でレンズ交換ができないデジタルカメラのことをコンパクトデジタルカメラといいます。デジタルカメラを略してコンパクトデジカメ、更に略してコンデジともいいます。 記事に戻る
*2 マクロレンズは、小さな被写体を大きく写すことのできるレンズです。 記事に戻る
*3 ズームレンズは1本で様々な焦点距離にして撮影することができるレンズですが、広角から望遠までの一般的なシーンの撮影に向いたズームレンズを標準ズームレンズといいます。35mm判換算で28-80mm(APS-Cで18-55mm)のものが多いです。 記事に戻る
*4 ホワイトバランスとは、光源の影響を調整する機能のことで、色味を変更する機能です。 光源には色味があり、蛍光灯なら青みの強い、白熱灯なら赤みの強い光です。光源の色味を打ち消すことで被写体の色を正しく出すほか、光源の色味を残すことで「自然な色」を再現することができます。また、作品としての「色作り」にも使用されます。 記事に戻る
*5 白飛びとは、明るい部分の階調が失われて真っ白になってしまうことをいいます。 記事に戻る
*6 露出とは、記録される写真の明るさのことです。 露出はレンズの絞りやシャッタースピード、そしてセンサの感度により決まります。 記事に戻る
*7 縦方向に角度を動かせる機構を搭載した液晶モニターのことを、チルト液晶といいます。液晶モニターを見ながら撮影するライブビュー撮影の際、液晶モニターを見やすい角度にすることができます。ただし、横方向には角度を動かすことができないため、横位置での撮影に限られます。 記事に戻る
*8 角度を自由に動かせる機構を搭載した液晶モニターのことを、バリアングル液晶といいます。液晶モニターを見ながら撮影するライブビュー撮影の際、液晶モニターを見やすい角度にすることができます。 記事に戻る
*9 通常の目線よりも低い位置から撮影する方法をローアングル撮影といいます。 記事に戻る
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