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オールドレンズを使ってみよう。 ロシア製レンズ「Helios-44-2 58mm F2.0」 [撮影に行こう]

皆さん、
明けましておめでとうございます。
スタッフ I です。

前記事でオールドレンズに初挑戦し、しばらく経ってしまいましたが、
ちょっと気になるレンズを見つけてしまい、再びオールドレンズを購入してしまいました。
というわけで、今回も購入したオールドレンズを紹介させていただきたいと思います。

オールドレンズとは / オールドレンズを使うには?



オールドレンズとは、一般的に以下のようなレンズのことを言います。

  • フィルムカメラ時代に使用されていたレンズ
  • すでに製造が終了しているマウントのレンズ


ただ、上記条件を満たしていても、人によってはオールドレンズに分類しないものもあるでしょう。
詳しくは前の記事をご参照ください。

今回購入したレンズ、「Helios-44-2 58mm F2.0」の魅力



さて、今回購入いたしましたレンズはこちら!

1_Lens.jpg

その名も「Helios-44-2 58mm F2.0」!
このレンズは Carl Zeiss Jena BIOTAR 58mm F2.0 のコピーレンズ (光学設計*1 などを模して作成されたレンズのこと) と言われており、その「独特の写り」もこのレンズは受け継いでおります。
本当は Carl Zeiss Jena BIOTAR 58mm F2.0 の方を試してみたかったのですが、如何せんCarl Zeiss Jena BIOTAR 58mm F2.0 は価格が高い!私が調べた時はヤフオクで 4 ~ 5 万前後で取引されておりました。その点この Helios-44-2 58mm F2.0 は 1 万円前後で取引されており、比較的入手しやすかったのでこちらにいたしました。
このレンズは様々な工場で製造されており、各工場によってもデザインが違うようです。

2_LensName.jpg3_FactoryMark.jpg
私が入手したレンズは BelOMO (ベラルーシ光学機械合同) のミンスク機械工場というところで作成されたレンズのようです。右画像のマークが BelOMO ミンスク機械工場製の証です!前のオールドレンズの時と同じく、キリル文字でレンズ名が刻印されている個体を選びました。カッコいいですよね!

さて、このレンズの最大の魅力は、先ほど少し触れましたその「独特の写り」です。
それがどのようなものかといいますと…、

4_MF0,8_type2.jpg

この 「 ぐ る ぐ る ボ ケ 」 です !

ぐるぐるボケは非点収差*2と呼ばれるレンズ収差*3 が原因となって引き起こされる特殊なボケで、画像周辺のボケがぐるぐると渦を巻いたように写る現象を言います。一般的にこの現象が起こるレンズは、ボケが汚いと言われ、嫌われることが多いです。しかし、強烈に発生するぐるぐるボケは、とても印象的で写真の中に吸い込まれそうな気分になります。他のレンズでは味わえない魅力、まさにこのオールドレンズならではの魅力だと思います!

試し撮り1 … 解像感チェック



F値*4とぐるぐるボケ・解像感*5には下の図のような関係があります。

5_0_Test1_Express.jpg

ぐるぐるボケの原因となっている非点収差を始め、多くの収差はF値を上げることである程度改善し、全体の解像感を上げることも出来ます (ただし、F値は上げ過ぎると、逆に解像感の低下を招くことが知られておりますので注意が必要です)。一方で、非点収差の改善によりぐるぐるボケは発生しにくくなってしまいます。そこでF値別に画像を撮り、どの設定が解像感とボケを両立できるかの参考にするため、今回はレンズ紹介も兼ねて解像感のチェックを行いました。

5_F2,0_all.jpg

比較する被写体*6として2 mm間隔で線が引かれた方眼紙を用いました。
各F値にて端、中間、中心での画像 (上図赤枠で囲まれた部分) をそれぞれ比較しました。以下がその結果です。

F2.0
中間 中心
6_1_F2,0_e.jpg 6_2_F2,0_m.jpg 6_3_F2,0_c.jpg

周辺光量*7落ちがひどく、端に行くほど解像感が著しく低下しています。

F2.8
中間 中心
7_1_F2,8_e.jpg 7_2_F2,8_m.jpg 7_3_F2,8_c.jpg

周辺光量落ちが劇的に改善しましたが、端側での解像感はまだ低いです。
ぐるぐるボケを発生させるにはこの辺りが限界でしょうか?

F5.6
中間 中心
8_1_F5,6_e.jpg 8_2_F5,6_m.jpg 8_3_F5,6_c.jpg

端側の解像感がかなり改善しました。できればこの位まで絞りたいです。

F8.0
中間 中心
9_1_F8,0_e.jpg 9_2_F8,0_m.jpg 9_3_F8,0_c.jpg


中心の解像感が一番高く見えます。周辺もいいでしょう。ただし、ぐるぐるボケを発生させるのはむずかしくなります。

この結果を見ますと、解像感を考えると F5.6 まで絞りたいところです。しかしぐるぐるボケを発生させることを考えますと F2.0 ~ F2.8 を使用するのが現実的だと思います。ただ、F2.0 ~ F2.8 では、端と中間での解像感が低いので、ピント*8を合わせたい被写体 (主被写体) は中心付近に配置するのがよいでしょう。

試し撮り2 … ぐるぐるボケチェック



さて、今度はどのような設定で撮影を行えばぐるぐるボケが発生するのかを調査していきましょう。この試し撮り 2 では、ぐるぐるボケの発生具合が F 値 を変化させて撮った場合とピント位置をずらして言った場合とでどのように変化していくかを見ていきます。

Part 1 : F値別チェック



ぐるぐるボケの原因である非点収差は F 値が大きくなると発生しにくくなりますので、まずはF 値別にぐるぐるボケの発生具合を見ていきたいと思います。
ぐるぐるボケは主に背景のボケとして発生しますので、わざとピント位置をずらし、 画像全体にボケを発生させて撮影することにします。ピント位置は 1.5 m で固定して撮影しています。背景までの距離も固定で、おおよそ 8 ~ 9 m です (次の図を参照) 。この記事ではピントが合っている被写体のことを明確に示したい場合に、被写体のことを”主”被写体と呼びます。背景は被写体に含まれますが、ピントはあっていませんので、主被写体ではない点に注意してください。

10_0_Test2_Expression.jpg

結果は以下のようになりました。

F2.0
10_1_F2,0_MF1,5.jpg

F2.8
11_1_F2,8_MF1,5.jpg

F5.6
12_1_F5,6_MF1,5.jpg

こうしてみますと、やはりF値が最も小さい F2.0 の写真が一番ぐるぐるボケの発生率が良いですね。F2.8 の写真でも一応 ぐるぐるボケが発生していますが、やはり F2.0 の写真くらいぐるぐるしていないと魅力が半減しているように感じます。F5.6 の写真はもうほとんどぐるぐるボケは発生していません。
結論としては、F値が最も小さい F2.0 で撮影するのが一番ぐるぐるボケを発生させやすく、魅力のある画が撮れるようです。周辺の写りを気にするのであれば、F2.8 も選択肢に入りますが、ぐるぐるボケ具合は弱くなります。素直に F2.0 で撮るのが良いでしょう。

Part 2 : ピント位置別チェック



最後の試し撮りはピント位置別のぐるぐるボケチェックです。ピント位置別に撮影した場合、ぐるぐるボケの見えかたがどう変わるかについて見ていきたいと思います。ピント位置が変わるということは主被写体 (ピントを合わせたい被写体) との距離が変わることを意味しています。ピント位置別のデータは主被写体との距離によってぐるぐるボケがどう変わるかの目安となります。
このチェックでは、F値を最もぐるぐるボケが出やすかった F2.0 で固定し、背景との距離も試し撮り 2 の時と同じく 8 ~ 9 m で固定した状態で、ピント位置のみをずらして撮影しました (次の図を参照)。

13_0_Test3_Expression.jpg

例によって、ぐるぐるボケだけを見るため、画像全体をぼかした状態で撮影しています。

結果は以下のようになりました。

ピント位置 1.5 m
13_1_F2,0_MF1,5.jpg

ピント位置 2.0 m
13_2_F2,0_MF2,0.jpg

ピント位置 3.0 m
13_3_F2,0_MF3,0.jpg

ぐるぐるボケは画像端の方に点光源*9等、明るく細かい被写体が背景にあると分かりやすく発生してくれます。この写真のように木々の葉による反射などが写り込むような場面を撮ると再現しやすいでしょう。
さて、このピント位置別写真ですが、ピント位置が遠いものほど、このぐるぐるボケを見やすくしてくれる点光源のボケが、より小さく細かく大量に写り込んできます。このため、多少ピント位置が遠い (主被写体との距離が遠い) ほうが、ぐるぐるボケがわかりやすくなる印象です。ただ、逆にピント位置が遠すぎる (主被写体との距離が遠すぎる) と、今度はボケ自体が起きにくくなり、ぐるぐるボケも目立たなくなるので、注意が必要です。逆に近すぎると、今度は点光源のボケが細かくならず大きめに写ってしまうため、若干ぐるぐるボケが弱くなるようです。
ピント位置とぐるぐるボケの関係に関しては、主被写体と背景の距離関係に依存する部分が大きいかと思われますので、あくまで参考までに。

山×ぐるぐるボケ



さて、それではいよいよこのレンズを使って撮影に行きましょう!今回は奥多摩湖の近くにある三頭山にて撮影を行いました!紅葉シーズンということで、あわよくば色づいたもみじを撮影したいと思いここに参りました。以下の写真はすべて Helios-44-2 58mm F2.0 で撮影し、SILKYPIX Developer Studio Pro6 にて現像処理しております。

14_OkutamaEki_Edit.jpg15_Mt,Mito_Kanban.jpg

奥多摩駅からバスに乗り、峰谷橋で下車し、浮橋 (通称ドラム缶橋) をわたって、三頭山を目指します。通常は東京都檜原都民の森から登り始める様なのですが、一度奥多摩湖を見てみたかったので…。

16_Sando1.jpg17_Sando2.jpg

フォーカスを外し、意図的にぐるぐるボケを発生させて山道を撮影。なんでもない道でも、まるで異世界に迷い込んだかのような不思議な雰囲気の写真にしてくれます。

18_RyokuYou.jpg19_Momizi1.jpg

20_Momizi2.jpg21_KouYou1.jpg

0.8 m ~ 1m 程度離して撮影するとぐるぐるボケが分かりやすく表れてくれました。山とこのレンズの相性はそこそこいいようで、木漏れ日と葉の反射が良い具合にぐるぐるボケを引き起こしてくれています。空と葉の色が混ざり合うような画になるのがたまりませんね!まだ紅葉は始まったばかりで、色づいた葉はまばらでした。

22_KouYou2.jpg23_Momizi4.jpg

東京都檜原都民の森方向に下山中にも、色づいたモミジを撮影することに成功しました!上の写真はホワイトバランス*10の色温度*11を高めに設定して赤みを強調させています。

24_Mt,Fuji.jpg25_MitoOtaki.jpg

おまけです。
三頭山山頂からは運が良ければ富士山を望むことが出来ます (左)。いつかは富士山にも登ってみたいものです。東京都檜原都民の森の方から登れば三頭大滝 (右) を見ることもできます。お越しの際にはぜひご覧になってはいかがでしょうか?

まとめ



このレンズ「Helios-44-2 58mm F2.0」でぐるぐるボケを撮る際の注意点をまとめると、
  • ぐるぐるボケを引き立たせるならば開放F値*12で撮るべし。
  • 開放で撮ると周辺の解像感は著しく低下する。主被写体は中心付近に置くべし。
  • 主被写体と背景との距離でぐるぐるボケの見え方が変わる。理想的な距離は自分で探すべし。

となります。
いかがでしたでしょうか?もし、このレンズとぐるぐるボケに興味を持っていただけたら幸いです。
ぐるぐるボケはそれだけで簡単に非現実的なシーンを演出できるとても魅力的な写真の要素だと思います。発生させるのはなかなかコツがいりますが、どうやって撮れば思い通りのボケを発生させることが出来るのかと思案しながら撮るのは中々面白いと感じました。写真を撮る醍醐味の一つだと思います。レンズの楽しみ方の一つを教えてくれる、そんなレンズとして、オールドレンズ「Helios-44-2 58mm F2.0」はいかがでしょうか?



*1 カメラレンズを構成しているレンズの種類、配置などを指します。
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*2 レンズの歪みなどが原因で、レンズの同心円方向と直径方向で焦点距離に違いが発生し、それぞれの方向でピントが合う位置がずれることにより発生する収差をいいます。この収差が発生していると、例えば縦線と横線を撮影した場合に、縦線にピントを合わせても横線がぼけてしまう場合があります。この収差は画像周辺ほど顕著に現れます。絞り込む(F値を大きくする)ことである程度改善します。
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*3 レンズなどを通して被写体をとらえた際に起きる、像のぼやけや歪みのことを言います。
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*4 レンズにはレンズを通ってくる光の量を調節するための装置として「絞り」というものがあり、その大きさを示す値のことを言います。別名「絞り値」。値が小さいほど光を多く取り込むことが出来ますが、収差が表れやすくなるという欠点もあります。F値を小さくすることで、写真の表現方法のひとつであるボケが表れやすくなる効果もあります。
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*5 撮影された像がどれだけ細部まで写っているかを表す言葉です。
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*6 写真に写されるものを被写体と言います。
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*7 レンズを通して撮影した際の、画像中心での明るさに対する周辺の明るさのことを言います。レンズによってはこの周辺光量が小さくなっていること (画像周辺部が暗くなっていること) があり、これを「周辺光量落ち」といいます。
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*8 オランダ語で焦点のことを指します。レンズを通ってきた光が集まる点のことを言います。被写体に正しくピントが合っていれば、その被写体をぼやけさせずにはっきりと写すことが出来ます。
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*9 画像上において発光部分の面積が小さく、ほとんど点とみなせるような光源のことを言います。
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*10 色温度が異なる光源の下でも白い被写体を正確に白く写るように補正する機能のことです。
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*11 光源の色を数値化した値のことを言います。色温度が低くければ光源の色は赤っぽくなり、高ければ青っぽくなります。ホワイトバランスにおける色温度は、この光源の色味を打ち消すように働くため、全く逆の意味になります。すなわち、色温度を低く設定すると、写真の色は青っぽくなり、高く設定すると赤っぽくなります。
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*12 開放F値とは、レンズの絞りを最大に開けた状態、一番光を取り込める状態のF値です。
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東京タワーから写真を撮ろう [撮影に行こう]

どうも、スタッフHです。
前回の記事では、東京駅から東京タワーまでの道中を、写真とともにお話しました。
東京タワーの写真と東京タワーからの景色が今回のお話です。
SDIM4248.jpg

前回の記事では、ちょうど東京タワーに着いたところまででした。
今回は、東京タワーがメインです。

東京タワーの足元から見上げてみると
SDIM4254.jpg
頂上がよく見えないくらいに高いです。
さっそく、東京タワーを登ってみましょう。
東京タワーの展望台に登るには、エレベーターで向かうか、それとも、階段で登るかのどちらかです。
皆さんは、どちらで展望台まで行きますか?
スタッフHは、まだまだ、若いですから
SDIM4265.jpg
階段で展望台まで登りましたよ。

階段からも周りの景色が楽しめますよ。
ただ、東京タワーの鉄骨もよく見えるのですが。

SDIM4269.jpg
階段を登っていると、このような景色も見えます。
ちょっとした非日常感を楽しめるので、階段を登るのも楽しいですよ。
ただ、階段は600段あるので、それなりに疲れます。
普段から歩いていないと、展望台に着くまでに疲れますので、途中で休みながら行きましょう。

階段を登って、展望台に着くと「昇り階段認定証」がもらえます。
SDIM4302.jpg
このようなものを楽しみに階段を乗り切る、というのもアリだと思います。

展望台からは東京はもちろん、千葉にある夢の国なども見えたりします。
そんな展望台からの景色から一枚。
SDIM4317.jpg
どこを見ての一枚でしょう?
(写真をよく見るとヒントがありますが)
こんな感じで、展望台からは色々な景色が楽しめます。

もちろん、東京の景色を楽しむのも良いですが、少し視点を変えるとこのような景色も見えます。
SDIM4326.jpg
東京タワーを見下ろした一枚です。
足元がガラスになっている床から撮影。
バスも小さく見えますね。

展望台を歩いていると、こんなものが。
SDIM4337.jpg
東京タワーの色々な情報を表示しながら歩き回っていました。
こんな感じで、色々と写真を撮りつつ、さらに上へ。

そして、頂上からの景色!
SDIM4382.jpg
東京タワーから見える夕日!
逆光と少し雲が出ていて、よく見えませんが、本当は富士山が見えていた予定です。
富士山が見えないのは残念でしたが、とても綺麗な夕日が見えました。

SDIM4384.jpg
最後に、東京タワーから見る東京スカイツリー。
こうやって見ると、東京スカイツリーの高さがわかりますね。

東京タワーまで撮影をしに行こう、ということで、色々と写真を撮ってきましたので、ここでおしまい。
ではなく!
次回は、ここまでに撮影してきた写真をRAW現像してみましょう。
RAW現像編はこちら

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東京タワーに行こう [撮影に行こう]

どうも、スタッフHです。
ここ最近は、北海道だったり、新潟だったり、と色々と出歩いていました。
と、ここで、そういえば、東京はあまり出歩いたことがないな、ということに気がつきました。
東京といえば、東京タワー!
ということで、今回は東京タワーです。
ただ電車に乗って東京タワーに行くのもいいですが、それはあまり楽しくありません。
ぶらり途中下車の旅のように、東京タワーに向かうまでの道も、色々と楽しいことはあります。
そこで、今回は、この場所から東京タワーに向かいます。
SDIM4126.jpg
この場所がどこかわかりますか?
分からない、という人へのヒントはこちらの写真。
SDIM4131.jpg
そう、東京駅です。
東京駅も被写体として面白いので、写真を撮ると楽しいですよ。

東京駅で写真を撮ったら、東京駅を出発して、東京タワーに向かいましょう。
東京駅から、まずは、どこへ向かうかと言いますと
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皇居を目指して歩いていきましょう。
東京駅から皇居へ向かう道は、このような並木道ですので、ゆっくりと歩きましょう。
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そして、後ろを振り返ると
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東京駅の全景を捉えることができます。

SDIM4159.jpg
皇居に向かって歩くと、国道1号線に!
ここから、日比谷通り沿いに歩いていきます。
もう一本先まで歩いて行くと、皇居に着きます。

日比谷通り沿いを歩いていると、なんだかレトロなランプが見えました。
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重要文化財に登録されている「明治生命館」です。
こちらは、一般公開もされています。
時間があれば、こちらにもちょっと寄ってみたかったです。

少し歩くと、皇居のお堀も良い感じに見えてきます。
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お堀には、水鳥もいます。
望遠レンズを持っていれば、そちらも撮影してみたかったのですが。

皇居を後にして、しばらく歩くと、日比谷公園に到着。
SDIM4190.jpg
日比谷公園の入り口にあるランプもまた情緒があって良いです。
東京タワーに向かうのだと、このまま日比谷公園の横を通っても良いのですが、せっかくなので、日比谷公園の中を通りましょう。
公園の中は、いろいろな被写体があったり、普段とは違うゆっくりとした時間を過ごせたり、ただ歩いているだけでも楽しいですよ。

SDIM4195.jpg
心学池を一枚。
遠くには噴水も見ますね。
奥行きを見せたかったので、ピントを噴水に合わせて、絞りを開けてパチリ。
すると、手前の風景がボケて、奥行きが際立つのではないでしょうか?

SDIM4209.jpg
公園内をのんびりと歩きながら一枚。
最近は、カラスという被写体が面白いな、と思っています。
動物として面白い、というのもありますが、綺麗に撮ってあげるとカラスの毛並みがいろんな色に見えます。
カラス=黒、という印象を持たれている方が多いと思いますが、少し紫がかかった黒であったり、一羽一羽異なる色があります。
こういう被写体は、同じ場所で何度も撮影するととても楽しいです。

SDIM4223.jpg
梅の花も、少し咲いています。
もうちょっとしたら、見頃ですかね?

中央の梅の花を目立たせたかったので、いわゆる日の丸構図で、中心に。
背景と比べて目立たせたかったので、背景はわざとぼかし気味に。

日比谷公園を後にし、また、しばらく歩くと、芝公園に到着。
ここまでくると、東京タワーもよく見えます。
SDIM4235.jpg
逆光での撮影で、全体的に暗くなってしまいました。

あと少しで、東京タワーに到着します。
SDIM4242.jpg
東京タワーまで、あと少し!

SDIM4251.jpg
東京タワー到着!

さて、ここからが本題。
ですが!
続きは次回。
次回は、東京タワーからの景色をお届けしたいと思います。
東京タワーからの撮影編はこちら

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オールドレンズを使ってみよう。 ロシア製レンズ「INDUSTAR-61 L/Z MC 50mm F2.8」 [撮影に行こう]

皆さん、どうも。
スタッフ I です。

最近、R 氏から、頻繁に
オールドレンズ沼へのいざないを受け、
とうとう、購入してしまいました。 オールドレンズ!
というわけで、今回は購入したオールドレンズをご紹介させていただきたいと思います。

オールドレンズとは


調べて見た限り、厳密な定義はないように思います。
要は古いレンズです!
あなたがオールドレンズだと思えばそれはオールドレンズでしょう。*1 

オールドレンズを使うには?


オールドレンズを使用するために、まずは確認しなければならないことがあります。
それは、

カメラ側のマウントのフランジバック」と 「オールドレンズのマウントのフランジバック」です。

フランジバックとは、「レンズとカメラの接合部分(マウント) からセンサーまでの距離」のことをいい、各カメラ、レンズのマウントごとにその長さが決められております。

カメラ側のマウントのフランジバック」 よりも 「オールドレンズのマウントのフランジバック」 の方が長ければ、 問題なく使用が可能となります。*2 

次に必要になるのがマウントアダプターです。

マウントアダプターとは、以前の記事でも簡単に説明しましたが、
カメラとレンズそれぞれのマウントが異なる場合に、両者の間に取り付けることで、接続を可能としてくれる道具です。

マウントアダプターの説明は下記のサイトが分かりやすいと思いますので、
よろしければ参照してみてください。
https://news.mapcamera.com/mountadapter.php?itemid=23818

今回購入したレンズ、「INDUSTAR-61 L/Z MC 50mm F2.8」の魅力


さて今回、オールドレンズ「INDUSTAR-61 L/Z MC 50mm F2.8」 について紹介しましょう!

Lens.jpg

このレンズは旧ソビエト連邦にてつくられたレンズで、ドイツの有名なレンズメーカー「Carl Zeiss (カールツァイス)」で考案された「Tesser (テッサー)」と呼ばれるレンズを模して製造されたといわれています。
cccp.jpgname.jpg
ソ連製のため、レンズの側面にはソビエト連邦の品質マークが施されていたり、レンズ名がキリル文字できざまれていたりと、異国情緒あふれる点がポイント高いですね。

さて、そんな「INDUSTAR-61 L/Z MC 50mm F2.8」ですが、こいつには普通のレンズにはない魅力があるのです!
それは何かというと…

Aperture.jpg

この 「 星 型 絞 り 」 です!

絞りの値を F5.6 ~ F8 程度に設定すると、このように絞りの形状がダビデ型の星形になるのです!
これ、何がすごいのかといいますと、この状態でイルミネーションなどの点光源に近いものをぼかして撮影すると、その形状を星形に撮影することができるのです!

試し撮り


ものは試しです。早速撮りに行きましょう!

Tunnel.jpg

幸い会社の近くにまだ点灯しているイルミネーションがあり、絶好の撮影スポットになりました。光のトンネル!綺麗ですね。
このイルミネーションを背景に入れて何か適当な被写体を撮影すれば念願の星ボケが見られます。*3 

…だがしかし、その肝心な被写体が な い … !
いえ、何でも良いのですが、正直会社の近くなんで、目新しい物がなさすぎるのですよ。なんと言いますか、もっと別のものを撮りたいなと思ったわけです。

そんな時、私の脳裏にある被写体がよぎったのです。そうそれは、

Shamoji.jpg
「 し ゃ も じ 」 ! ! !
きた!キましたよ!このしゃもじ、なんとあの厳島神社に初詣に行った際に、神社入口で頂いたものです。どうですか、この洗練されたフォルム!圧倒的曲線美!!ひつじがかわいい!!!被写体にもってこいじゃあないですかっ!
貰ったはいいけど、「これどうすりゃいいの!?そのまま使っても大丈夫なの!」と、使い道に困り、完全に持て余してたとか、そんなんじゃあないですよ…。
というわけで、こいつにピントを合わせ、試写の結果を見てみましょう。

F5,6.jpgF5,6_trim.jpg
F5.6 で撮影見事に星形です!こんな風に絞りの形状がそのままボケの形に現れるわけですね。不思議です。しかしこのレンズ。想像していたよりもボケが綺麗で驚きました。多少ボケの周りに輪郭が出てしまっていますが、むしろ星ボケの場合、輪郭が出てくれたほうが、その形状が強調されるという利点があるように感じます。ただ、 F5.6 だと、星の形が若干いびつですね、少し調整して再撮影してみます。

F6,3.jpgF6,3_trim.jpg
F5.6 より少し絞った位置での撮影です。 おそらく F6.3 程度かと (このレンズはオールドレンズであり、レンズの情報をカメラ側に伝える機能が無いため、正確な絞り値がわからないのです。ここではレンズに記載されている大まかな目盛りより推察しております) 。個人的にはこのF6.3の時に星形が一番きれいに映るように感じました。F8 でも一応星形に移りましたが、ほとんど六角形に見えてしまい、あまりお勧めできません。

F6,3focus.jpgF6,3focus_trim.jpg
F6.3 で、少しピントをずらして撮影。
ボケが小さくなると星の大きさも小さくなります。流れる星々をすくうしゃもじ…。

F2,8.jpgF2,8_trim.jpg
開放 F2.8 で撮影すれば、普通のカメラのように丸形状のボケを生み出すこともできます (開放とはそのレンズで設定できる一番小さな絞り値のこと) 。シーンによって多少の使い分けもできるわけですね。丸ボケもなかなか綺麗です。もっと輪郭がくっきりと出てしまうものかと思ってました。

作例


ここでいくつか撮ってきた写真の方を御覧ください。
ここで紹介する写真はすべて SILKYPIX Developer Studio Pro6 で現像されています。

bird.jpg
ISO 100, F6.3, 30”

F値が 6.3 と比較的大きいため、近づいて撮影しなければ、完全な星ボケはなかなか得にくいようです。代わりに大きな光源を入れると、光が 6 方向に帯を引くような効果を得られる場合があり、なかなか面白いですね。よくみると木々のボケが細かい星形になっていたりしています。

flower.jpg
ISO 100, F6.3, 4”

街頭をバックに花を撮影してみました。

絵の中に星が現れると、
一気に写真のポップさが増しますね!
星が流れている感じを表現したかったため、
少し写真を「回転・デジタルシフト」機能を使用して、若干傾けています。

背景の濃い紫の花を見ると、こちらは綺麗にボケてくれています。点光源でなければ、ほぼ通常通りのボケが得られます。

まとめ


今回初めてオールドレンズを入手し、「INDUSTAR-61 L/Z MC 50mm F2.8」を使用してみましたが、安く手に入る割には写真の写りもよく驚きました。

星形絞りというユニークな特徴があり、このレンズにしか取れないシーンがきっとあるように思います。何より、撮っていて楽しいというのがこのレンズの魅力でしょうか。星形のボケが表れるだけでテンションが上がります。

今回紹介したレンズは1点だけでしたが、他のオールドレンズにもこのレンズのような魅力があるのでしょうか。気になります。

一度はまると抜け出せないというレンズ沼。今後私が沼にのみ込まれていくかどうかは分かりませんが、まずはこの「INDUSTAR-61 L/Z MC 50mm F2.8」を使い倒してから、財布事情と相談ですね。

以上です。貴重なお時間ありがとうございました。

*1 オールドレンズ
一般的に、大体以下のようなレンズはオールドレンズに分類されるかと思います。
  • フィルムカメラ時代に使用されていたレンズ
  • すでに製造が終了しているマウントのレンズ
ただ、上記条件を満たしていても、人によってはオールドレンズに分類しないものも あるでしょう。 記事に戻る


*2 オールドレンズを装着出る条件の例外
カメラ側のフランジバックがレンズ側よりも短くても、カメラ、レンズ側の形状が特殊であるために装着できない場合もあります。ご注意ください。 記事に戻る

*3 写真をぼかす条件
ボケは下記のような条件で発生しやすくなります。
  1. カメラのセンサーの大きさが大きいほどボケやすくなる。
  2. レンズの焦点距離が長いほどボケやすくなる。
  3. 絞り値 (F 値) が小さいほどボケやすくなる。
  4. ピントがあっている被写体とカメラとの距離が近いほどボケやすくなる。
今回の例で言うと、1 は、カメラを変えるわけには行かないので、どうしようもありません。2 についてですが、このレンズは焦点距離が固定の単焦点レンズなので、こちらも打つ手なし。3 については星形の絞りを維持するために F5.6 - F8 の間しか取れないため、これも変更できません。というわけで、4 の条件を調整してイルミネーションをぼかしました。 記事に戻る


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手ブレしないようにイルミネーションの写真を撮ってみよう [撮影に行こう]

どうも、スタッフHです。
夜になると、色々と街灯に照らされた風景だったり、イルミネーションだったり、と面白い被写体がありますね。
クリスマスツリーなどは、とくに見る人を楽しませる工夫がされているので、写真に撮りたくなりますね。
ただ、光が少なくなる夜の写真は、手ブレがしやすくなる、というところで、撮影も大変だったりします。
今回は、手ブレしないように写真を撮るには、どうしましょうか、ということをお話ししたいと思います。

光が少ない夜の写真だと、なぜ、手ブレしやすくなるかと、デジカメで光を写真として記録する仕組みが関係しています。
デジカメは、イメージセンサーというところで、光を感知しています。
イメージセンサーが見ている光が、デジカメに写真として記録されます。
つまり、イメージセンサーで感じている光の量が少ないと暗い写真が、光の量が多いと明るい写真が撮影されます。
イメージセンサーで記録する光の量を調節する方法として、絞り値、ISO感度、シャッタースピード、の3つがあります。
ここでは、ISO感度とシャッタースピードについて、説明したいと思います。(この辺りの話は、スタッフRさんの記事も併せてご覧ください。)

ISO感度というものは、イメージセンサーでどのくらいの光の強さを記録するか、というものを表しています。
ISO感度が高いと、弱い光でも記録ができるようになります。
なので、高いISO感度が設定できるカメラは、夜景など暗い場所での撮影で役に立ちます。
ここまで説明したところで、「高いISO感度を設定できるんだったら、それを設定すればいいよね」と思われるかもしれませんが、ISO感度が高いとノイズの問題が出てきます。
詳しい話をすると難しくなってしまうので、ざっくりと説明しますと、ISO感度を高くすると、弱い光(信号)を記録しようと光を増幅させるため、ノイズも増幅されてしまうのです。
なので、ISO感度を高く設定すると、ざらざらしたノイズが目立ってしまいます。
そのため、単に、ISO感度を高く設定すればいい、という話ではありません。

ISO感度は、イメージセンサーが記録できる光の量の設定ですが、イメージセンサーが光を記録する時間を調整することで、写真の明るさを制御することもできます。
シャッタースピードを調整することで、イメージセンサーが光を記録する時間を制御できます。
ISO感度が同じ場合だと、イメージセンサーに光が入る時間を長くしてあげれば、その分、多くの光を記録できますので、明るく写真を撮ることはできます。
暗い場所での撮影でも、シャッタースピードを遅くして、イメージセンサーに光が入る時間を長くして、適切な明るさの写真を撮影することができます。

夜景など、暗い場所・暗いシーンの撮影では、ある程度高めのISO感度と遅いシャッタースピードで写真を撮影することになります。(ここで「ある程度」と言ったのは、さきほどのノイズの問題があるためです。カメラによって、どのくらいまでのISO感度ならノイズが気にならないか、というのは違いますのでご注意を。)
シャッタースピードが遅くなる、ということは、イメージセンサーが光を記録する時間が長くなる、ということです。
そのため、イメージセンサーで光を記録している間に、カメラを持っている手が動くと、ブレた写真が記録されてしまいます。
なので、暗い場所・暗いシーンでの撮影では、いかに手ブレをしないで撮影をするか、ということが重要になってきます。

カメラで設定できるISO感度で、どのくらいの数値までだったら、ノイズが気にならないか、ということや、どのくらいのシャッタースピードだったら、手ブレするか、ということは、お使いのカメラやレンズによりますので、撮影前に確認しておくと、いざ、撮影するときの指針になるのではないかと思います。

スタッフRさんの夜景写真の記事のように、三脚やレリーズを使う、というのが、手ブレせずに写真を撮る方法の代表的なものだと思います。
が、写真を撮ろうと思って出かけたのではなく、たまたま、外に出かけていた時に、ちょっと夜景を写真に撮ろうかな、という感じだと、三脚やレリーズを持っていない、ということがあるかと思います。
そういうときに、どうするか?
とりあえず、何も考えずに、ぱっと撮影すると下の写真のような感じで、手ブレした写真になってしまいます。
SDIM2711.jpg
この写真は、ISO感度400、シャッタースピード1/25秒、という設定で撮影しています。
さて、この写真を、ちょっと工夫して撮影してみると、下の写真のように撮影できます。
SDIM2712.jpg
ISO感度、シャッタースピードともに、先ほどの写真と同じ設定になっています。
(若干、暗く見えるのは、イルミネーションが時間がたつにつれて変化しているためです)

では、どのようにして撮影をしたか、というお話を。
手ブレする原因としては、シャッターを押したときにカメラが動いてしまう、というのがあります。
シャッターボタンを押していますので、物理的にカメラも動いてしまいますので、シャッタースピードが遅いと、この動きでブレてしまいます。
ですので、シャッターボタンを押したタイミングで撮影をしない、ということで、シャッターを押したことによるブレを抑える、というのが一つの手です。
カメラの設定でセルフタイマーが設定できるかと思いますので、そちらを使って、シャッターボタンを押して、しばらくしてから、撮影を開始する、という風にします。
セルフタイマーの設定は、カメラによってどうやるかは違いますので、お使いのカメラの説明書などを参考にしてください。
私の使っているカメラ(SIGMA dp2 Quattro)ですと、「ドライブモード」という項目から設定ができます。
IMG_20150114_022344.jpg

さて、セルフタイマーを設定することで、シャッターボタンを押したことによる手ブレを防ぐことができるようになりました。
セルフタイマーを設定することで、シャッターボタンを押してから数秒後にシャッターが切られるようになるので、シャッターボタンを押したことによる手ブレを防げます。
次は、写真撮影中にカメラが動くことによる手ブレです。
基本的に、手がピタッと静止している、ということは、ほとんどありません。(わからないレベルで動いています。自分の手をじっと見てみると分かるかと思いますが)
そのため、デジカメが撮影している間の手ブレは、頑張って動かないようにしましょう、ということになります。
基本的なとこでは、脇を締めてカメラを構える、ということが挙げられます。
撮影場所の近くに手すりなど、カメラを置くことができる場所があれば、いっそ、手すりなどにカメラを置く、というのも手の一つだと思います。
また、カバンなど持っていれば、カバンを利用して、カメラを動かないようにする、など、工夫はいろいろあるかと思います。
ちなみに、今回の撮影の場合ですと、実は、アングル的に地面から見上げる形で撮影していましたので、思い切って、カメラを持つ手を地面に置いて固定する、ということをしています。

ということで、セルフタイマーとカメラを持つ手を固定して撮影すると、普段だと手ブレするような場面でも、手ブレせずに撮影をすることができます。
ちょっとした工夫で、このように色とりどりのイルミネーションの写真が撮影できます。
時間ごとに、ライトの色が変わっていくツリーを何枚かおまけに。

SDIM2714.jpg
ISO感度400, シャッタースピード1/25秒

SDIM2715.jpg
ISO感度400, シャッタースピード1/40秒

ということで、今回は、三脚やレリーズを使わずにイルミネーションの写真を撮ってみよう、というお話でした。
セルフタイマーを使ったり、撮影方法を工夫することで、手ブレせずに写真を撮ってみましょう。

最後の最後に、おまけ話。
「今日の一枚」で掲載しているこちらのマヌルネコは、室内の暗めの場所で撮影をしているため、手ブレしやすい被写体です。
動物写真、ということで、あまりノイズが目立ってほしくないので、ISO感度を100に設定して撮影しています。
先ほどお話しした通り、ISO感度は低めの設定ですので、明るくしようと思うと、シャッタースピードを遅くする必要があります。
この写真は、シャッタースピード1秒で撮影できたので、室内の暗めの場所でも、十分明るい写真になっています。
たまたま、この写真を撮影した時に、マヌルネコが動かなかった、ということもあって、このシャッタースピードでもブレのない写真が撮影できました。
この時は、どうやって、手ブレのない写真にしたか、と言いますと、レンズフードをかぶせて、レンズフードをマヌルネコの手前にあるガラスにピッタリくっつける、という方法を使っています。
ちなみに、このようにすると、PLフィルターを使わなくても、ガラスの映り込みを防げる、というメリットもあります。(この辺りの話はスタッフRさんのPLフィルターの記事をご参考にしてください。)

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写真を撮りに行こう。「三陽メディアフラワーミュージアム」 [撮影に行こう]

皆さん、失礼いたします。

今回の記事を担当することとなりました。
スタッフ I (アルファベットのアイ) と申します。

私は入社するまで、デジカメなど触ったことはほとんどなく、入社してようやくデジカメを購入した初心者です。

しかし、カメラを購入したはよいのですが、使う機会が無い…。ホント無い…。

元々休日は寝て過ごしたい人なので、写真撮るような場面に出くわさないんですね。

「わざわざ高い金払って買ったのに、このままじゃただのがらくたで終わってしまうではないか」

今回の記事では、私が写真を撮りに行った場所を紹介することで、見ている方が、写真を撮りに行くきっかけの一助になればと思います。

というわけで、今回紹介する場所は、10 月に撮りに行った千葉県にある「三陽メディアフラワーミュージアム」です。

京葉線、総武線、京成線の各駅から、バスが出ている様ですので、そちらから向かわれるのがよさそうです。

因みに私は、自転車を使用してまいりました。
ズバリ、今回撮影場所をここにした理由は「近いから」です。ひとまず写真を撮るにはそのくらい軽い気持ちで十分かと思います。

さて、やってまいりました。
三陽メディアフラワーミュージアム」。
(開館時間、および、三陽メディアフラワーミュージアムへのアクセス方法は、三陽メディアフラワーミュージアム様のHPよりご確認ください。)

Entrance.jpg

文字通り、お花の美術館!
四季折々の花たちが展示されており、季節によって展示内容は変わるようです。
私が行ったときには、コスモスの花、そしてハロウィンをイメージした飾り付けがなされておりました。
12月は「フローラルクリスマス」、1月は「新春フェア」というイベントが開催されておりますので、そちらの方に行ってみてはいかがでしょうか?

この日は休日ということもあり、家族連れがほとんどでした。
たまたま結婚式があったのか、花嫁姿の新婦とタキシードを着た新郎の姿が…。
近くに式場でもあるのでしょうか。何にせよおめでとうございます。

さて、中の紹介の前に使用したカメラの説明をいたします。

使用したカメラは私の私物、「Sony α7R」 という、フルサイズミラーレス機になります。
「フルサイズ」というのはカメラに使用されているセンサーの大きさを示す言葉で、他に「APS-C」、「フォーサーズ」「マイクロフォーサーズ」というサイズが広く知られています。
 
フルサイズ
(35mm フルサイズ)
フィルムカメラ時代に主流であった「35mmフィルム」の大きさとほぼ同じ大きさのセンサーであることからこの名称がついている。
おおよその大きさは 36 x 24 mm である。
メーカー・カメラによって、若干大きさにばらつきがある。
APS-C フィルムカメラシステムの規格である、「APS (Advanced Photo System) 」の中で定められたフィルムサイズの一つである「Cサイズ」とほぼ同じ大きさのセンサーであることからこう呼ばれている。
おおよその大きさは 23 x 15 mm である。
メーカー・カメラによって、若干大きさにばらつきがある。
フォーサーズ デジタルカメラに合わせて設計された、比較的新しい規格。
Olympus と Kodak によって提唱された。
フォーサーズは、センサーの大きさのみを示すわけではなく、レンズとそれをカメラを取り付けるマウント部分の設計等も含めた規格である。
センサーサイズは対角線が 21.63mm となるように設計することが、規格として決まっている。
多くの場合、おおよそ 17.3×13.0 mm (4/3 型。よってフォーサーズ) となる。
最近は拡張規格であるマイクロフォーサーズの方が主流。
マイクロフォーサーズ フォーサーズから更に小型化などを進めた拡張規格である。
Olympus と Panasonic によって提唱された。
センサーサイズはフォーサーズと同じだが、レンズとマウント部分の設計等が異なっている。
最近はフォーサーズではなくこちらの規格を採用したカメラが主流となっている。


因みにフルサイズはかなりセンサーが大きく、一般にプロ用とされる場合が多いです。
初めて一眼カメラを購入されるのであれば、APS-C 機かマイクロフォーサーズ機の方がリーズナブルでお勧めです。また、一眼カメラの醍醐味の一つである交換レンズもフルサイズ用のものは高価なものが多いので、注意してください。

…でも私は、フルサイズを購入して後悔はしておりません。
それだけの価値はあるかと思います。めっちゃきれいに撮れる…高いけど。

「ミラーレス」というのは、ファインダーに映像を送るためにセンサーとレンズの間に取り付けられているミラー(レフ板) をなくし、小型化を図ったカメラになります。一眼レフカメラの「レフ」に当たるのがこのミラーのことで、ミラーレスカメラは「一眼レフカメラ」とはいいません。「ミラーレス一眼」あるいは単純に「ミラーレス」とか言われる場合があります。一眼レフとミラーレスを合わせて示す場合には「一眼」とか、「レンズ交換式カメラ」なんていう場合もあるようです。ややこしいですね。
ミラーレスはレフ板を取っ払っているので、光学式のファインダーがついておらず、カメラ背部に取り付けられているモニター画面にて画像を確認します。カメラによっては光学式のファインダー (OVF)の代わりに電子式のファインダー(EVF) が取り付けられていたりします。

そんなこんなで、使用カメラは 「Sony α7R」 です。

続いてレンズ。少し特殊な構成となりますが、
マウントアダプター LA-EA4」 + 「SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DG」 を使用いたしました。
 
「マウントアダプター」とは、レンズとカメラの接合部分 (マウント) の規格が違うためにレンズを接続できない場合などに、レンズとカメラの間にこの「マウントアダプター」を取り付けることで、両者の接続を可能にし、そのままでは使用できないレンズを使用できるようにする道具です。
今回使用するレンズのマウントが合わないため、これを使用しています。

SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DG」 は単焦点マクロレンズの一つです。
SIGMALens.jpg

マクロレンズについて簡単に言うと、「寄れる」ので「絵をぼかしやすい」レンズです。
今回撮影する被写体は「花」。
被写体が小さい分、できる限り近くによって撮影したい。
そこで、この「マクロレンズ」を使用しております。
「単焦点」は「ズームできない」けど「きれいに撮れる」レンズです。アバウトで済みません。
今回撮る「花」は、基本的に動きませんし、被写体との距離を自由に調節できるので、「ズームできない」という「単焦点」のデメリットを気にせず撮影できるので、単焦点の試すのにおすすめです。
この「SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DG」は比較的安い部類に入るレンズかと思いますので、気に入りましたら、ご購入を検討してみてはいかがでしょうか?

今回はこのレンズで撮影した写真を掲載していきます。

この日はイベントとして「コスモスまつり」が開催されており、屋外の庭園「花庭花壇」は数多くのコスモスで埋め尽くされておりました。まずはこの「花庭花壇」から撮影です。「花庭花壇」は入場料がかかりませんので、お勧めです。被写体は「花(コスモス)」!

マクロ撮影は多くの場合被写界深度が浅くなる (ピントが合う範囲が狭くなる) ため、
AF (オートフォーカス。自動的にピントを合わせる機能) だと思った場所にピントをあわせることが難しくなります。そこで今回は、MF (マニュアルフォーカス。手動でピントを合わせること) で撮影を行いました。手動でピントをあわせるのはなかなか難しい作業ではありますが、デジタルカメラの場合、カメラによっては画像の一部を拡大してピントを合わせやすくする機能 (ピント拡大などと呼ばれる) や、ピントがあっている部分を強調表示してくれる機能 (ピーキング機能などと呼ばれる) などが付いている場合がありますので、これらの機能を活用すればそこまで難しくないかと思います。被写体は静物である「花」ですし、じっくり時間をかけて調整すればよいのです。動かなければ、どうということはない…!

がっ!
しかしながらぁ!
この日は風が強く、写真がブレるブレる…(笑)。何度も撮影し直すことになりました。
こういう日はシャッター速度を早くすることのできる明るいうちに撮影に来ることをおすすめします。
昼過ぎて撮影に来るからこういうことになる…。まぁ、寝過ごしたんですけどね。

ではとった写真を紹介。

Cosmos1.jpg
ISO100, 1/160 s, F5.6

写真の下に記載しているのは撮影時のカメラの設定です。左から、ISO 感度、シャッター速度(秒)、絞り値 (F値) を載せています。写真は「SILKYPIX Developer Studio Pro 6」を用いて RAWデータから現像しました。
調整項目としては「コントラスト」を「超軟調」に設定し、「カラー」「ファインカラーコントローラ」にて彩度を、「シャープ」も多少調整しています。また結構大胆にトリミング (写真の一部を切りとって使用すること) を行って現像してます。 コントラストを下げたのは全体的にフワッとした仕上がりにさせたかったからですが、どんなもんですかね。背景も結構ボケてますが、もう少しぼかしても良かったかも。

Cosmos2.jpg
ISO100, 1/320 s, F2.8

今度は先程とは一転して「コントラスト」を高く設定して現像しました。
コスモスって、私の中では「優しい」イメージが合ったんですが、これは濃い赤をしていて、ものすごく力強い印象を受けたので、それを表現するためにコントラストを強めにしています。
しかし、赤が強く出すぎたため、「ハイライトコントローラ」で赤色と黄色の彩度だけ、若干落としていたりもしてます。この写真ではもう背景がわかんないくらいボケてますね。先ほどの写真より、
絞り値を F5.6 から F2.8 に下げているため、被写界深度が浅くなり、このようにボケが顕著に現れているのです。コスモスが浮き上がって見えますね。

KujakuAster.jpg
ISO100, 1/160 s, F3.5
屋外に展示されていた花はコスモスだけではなく、他にも季節の花が展示されています。
この端もその一つ。残念ながら花の名前を忘れてしまいました。調べたところ、「クジャクアスター」という品種の一つのようです。近づいて撮影しているので大きく見えますが、この花、指先ぐらいの大きさしかありません。ピント合わせるのには苦労しました。と言うか、この写真も若干外してます。
この写真では柔らかく背景がボケてくれて、花がうまく浮き出てくれました。…ふぅ、満足。
こちらは「露出補正」で明るさを調整し、「カラー」で彩度を、「調子」でコントラストを多少あげて現像しています。

屋外には、この他に「マリーゴールド」、「ナデシコ」、「ダリア」、「サルビア」、「ルリマツリ」など、数多くの花が展示されており、回っていて飽きない内容でした。

続いて、フラワーミュージアム内部の写真を紹介いたします。

こちらがフラワーミュージアム内部です。
Museum.jpg
入場料は大人 300 円、小・中学生 150 円です。
出入り口に地図付きの案内が置いてありましたので、お越しの際に利用されてみてはどうでしょうか。

冒頭でも述べましたが、この時はちょうど「ハロウィン」のイベントが開催されておりました。

Kabocha.jpg
ISO125, 1/30 s, F3.2

なんと、カボチャの馬車です。シンデレラかよっ!
いえ、ハロウィンならカボチャはかかせませんよね!むしろシンデレラでなぜカボチャだったのかのほうが気になります。
この馬車、中に入って写真なんかを取ることも可能となっており、記念写真を撮るには絶好のスポットとなっておりました。
写真の方は「コントラスト」を「忠実」に設定して、「ホワイトバランス」を黄色側にわざとずらしてみました。ハロウィンっぽい不気味さが出ればと。

Jack.jpg
ISO400, 1/80 s, F2.8

この日は、閉館1時間前くらいに入館したこともあり、ジャック・オー・ランタンが点灯しているのを見ることが出来ました。
いや~寝坊してよかった!
ポツポツと光るオー・ランタンは、他のハロウィンの飾り付けと相まって独特の雰囲気を醸し出してました。
写真の方は、「コントラスト」を「超硬調」にして、「ハイライトコントローラ」で、「色彩重視」、「彩度重視」側に寄せて、ランタンの色づきを多少調整してます。彩度も少し上げてます。

zouka.jpg
ISO400, 1/50s, F2.8

「ハロウィン」関連のものだけが展示されているわけではありません。ちょっと変わったところで、造花で飾り付けられた部屋などがありました。インテリアが凝っていて、見てて飽きませんね!しかしかわいすぎて、おっさんにはキツイ…。
ここで、左側に付いている2つの窓に注目…!この窓のうらがわには…

usamimi.jpg

”うさみみ”…だとっ…!!!
脱帽だよ…、このエリア考えた方のセンスに脱帽だよ。
このエリア、正式名称を「ウサギの花屋」というそうです。
ちょうどここが撮影スポットとなっており、うさみみを着用して窓から顔を出して記念撮影ができるようです。お子さんの記念撮影にはぴったりでしょう。

…えっ?あなたは撮らなかったのかって?
……私には、勇気が足りませんでした…。自分を捨てる勇気が…。だってほら、私一人ですし、撮影お願いしたら、醜態を他人に晒す事になりますし。勘弁して下さい。

他にもミュージアムにはまだまだ楽しめるスポットがありますが、今回の紹介はここまでにしときます。
もし興味を持った方がれば、ぜひ足を運んでみてください。
千葉は遠いという方もいるかと思いますが、植物園などはさまざまなところにあるはずですので、探してみてはいかかでしょうか?

それではまた!
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大谷資料館に行ってきました。 [撮影に行こう]

どうも、スタッフHです。
先日、HDDの中を整理していたら、懐かしい写真が出てきました。
IMGP5827.jpg
1年ほど前に栃木県宇都宮市にある「大谷資料館」に行った時に色々と撮影をしてきた写真です。 (大谷資料館は、映画、ドラマ、コンサートなどにも使われていますので、もしかしたら、何かで見たことがあるかもしれませんよ。)

大谷資料館というのは、大谷石の採石場の跡地にあって、採石の歴史だったり、採石場が見られる場所です。大谷石は、帝国ホテル ライト館や宇都宮駅前の餃子像に使われています。見所は、やはり、採石場です。

採石場の方は、このような感じです。

IMGP5830.jpg
採掘でできた巨大な空間に圧倒されます。
中に入った瞬間に見える空間は、時代の重みを感じるものがあります。
ちなみに、この光景を奥まで行って見上げると、このように見えます。

IMGP5861.jpg

この入口から広がる空間を歩いて、少しだけ奥の方まで行けます。
奥の方には、外光が入り込んで、幻想的な光景が見える場所があります。
外から差し込む太陽光が、不思議と青い色で大谷石を照らし出します。

IMGP5887.jpg

また、この場所の反対側では、ライトに照らし出された空間があります。
時代ごとに採石の仕方が変化していますので、壁の部分も、時代とともに形状が異なる、というのをよく見てみるのも良いかもしれません。

IMGP5900.jpg

IMGP5908.jpg

IMGP5949.jpg

天井を見ると、大きな穴が見えたりします。

IMGP6008.jpg

ちなみに、採石場の方は、かなり寒いので、厚着するなど、寒さ対策が必要です(私が行った時は、館内気温5度くらいでした)。

大谷資料館の入り口では、こんなカエルの石像が皆様をお待ちしております。

IMGP6013.jpg

撮影的なお話。
今回は、暗いシーンにも強いPENTAX K-50を使用して撮影を行っています。
K-50は、ISO感度が51200まで設定可能、ということで、ある程度暗くても、光を多く取り込める、という特徴があります。
ただ、光が多く取りこめるということは、逆にノイズが目立って、写真がざらざらした感じになってしまいます。
そのため、可能であれば、三脚など使って、ISO感度を低めにして撮影するのが良いですね(この時は、手で持って撮影していたので、ISO感度が高く設定しています)。
ただし、その場合は、施設の方に許可を得ましょう。あと、他の方の迷惑にならないように。

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