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夕陽に照らされる飛行機を撮りに [スタッフRの「撮影に行こう」]

こんにちは、スタッフRです。
これまで、空港での飛行機撮影についての記事を掲載しています。
望遠レンズを持って羽田空港へ
(PENTAX K-3 + smc PENTAX-DA L 55-300mm F4-5.8 ED)
望遠レンズを持って航空祭に行ってみよう
(PENTAX K-3 + smc PENTAX-FA★ 80-200mm F2.8 ED [IF])

今回は「夕陽に照らされた飛行機を撮りたい」と思い、羽田空港へ行ってきました。
前回の羽田空港の記事では、時間が遅くなり駐機中の飛行機ばかりになってしまったので、今回は離着陸中の写真を撮ってこようと思いました。
また、飛行機撮影をはじめとした動体撮影では、被写体までの距離が比較的遠いことが多いです。
このため、焦点距離*1 が100mmから400mmのレンズがよく使われる傾向にあります。
そこで、先日の記事で使ったレンズ「HD PENTAX-D FA 150-450mm F4.5-5.6 ED DC AW」を、手持ちで飛行機撮影に使ってみようと思いました。

撮影場所は以前と同じく、第2ターミナルの展望デッキより。
羽田空港の展望デッキにはフェンスとしてワイヤーが張られており、隙間から飛行機の撮影ができるようになっています。
*ワイヤーの隙間にレンズを無理やり入れての撮影はしないようにしましょう!

以下、カメラは「PENTAX K-3」、現像には「SILKYPIX Developer Studio Pro6」を使用しています。

150904-01-hnd.jpg

ボーイング777-200は比較的大きいため、こちらの離陸シーンは200mmで撮影しました。
「夕陽に照らされた飛行機」を撮るなら、午後の時間帯には順光*2 となる第2ターミナル展望デッキや国際線ターミナル展望デッキがオススメです。
一方、「夕焼けの印象的な写真」を狙うなら、逆光*3 となる第1ターミナル展望デッキがいいでしょう。
それ以外にも色々な撮影場所がありますが、撮影中に撮影場所を変えるのは結構骨が折れます。
まずは撮影前に、時間帯と離着陸に使う滑走路から、撮りたい写真が撮れそうな撮影場所を考えてみましょう。

150904-02-hnd.jpg

もちろん、駐機中の機体も夕焼け色。
最新鋭のボーイング787-9の機首部分を切り取ってみました。
全日空のボーイング787は、導入初期の機材は機首部分に大きく「787」とペイントされていましたが、現在は標準塗装が主体です。
塗装からは分かりにくくなりましたが、エンジンカウルのシェブロンノズルと翼端のレイクドウイングチップから、ぜひ見分けてみてください。

150904-03-hnd.jpg

日本航空のボーイング737-800が、夕陽に照らされた雲を背景に離陸してくれました。
少し前まで旧塗装の「太陽のアーク」の機体が見られましたが、今はほとんどが「鶴丸」塗装になりましたね。
背景の雲を広めに写し込みたかったため、撮影は300mmです。

150904-04-hnd.jpg

エア・ドゥのボーイング767-300が、タキシングしてきました。
咄嗟の撮影シーンの切り替えに、ズームレンズは便利ですね。
エア・ドゥの機材を見ると、北海道旅行に行きたくなります。

150904-05-hnd.jpg

こちらは、まだ旧塗装の「太陽のアーク」をまとった、日本航空のボーイング767-300。
衝突防止灯の灯火を、うまく写し込むことができました。
偶然にも背景の雲が夕陽に照らされ、印象的な一枚となりました。

150904-06-hnd.jpg

日が沈んでから、離陸中のボーイング777-200を機首のみアップで。
一般的に手ブレが生じにくいとされる経験則に、「焦点距離分の1のシャッタースピード」というものがあります。
さすがにAPS-Cセンサ*4 で450mmの望遠となると、この経験則を当てはめても1/675。
この写真は1/80で撮影しているため、かなり手ブレしやすい条件での撮影です。
ペンタックスのカメラでは手ブレ補正が働きますが、手持ちでの撮影ではなるべくシャッタースピードを稼いだ方が賢明です。

今回は、羽田空港で夕陽に照らされた飛行機を中心に撮影しました。
全て順光での撮影でしたが、逆光も撮りたくなりますね。
飛行機撮影には100mmから400mmの望遠レンズがよく使われますが、羽田空港の展望デッキであれば、200mm程度の望遠レンズで十分に楽しむことができると思います。
飛行機撮影に興味のある方は、一度お手持ちの望遠レンズを持って空港へ行ってみてください。
きっと、撮りたい写真の画角や、使いやすい焦点距離がわかるかと思います。

*1 焦点距離とは、レンズの中心点(主点)から焦点までの距離のことです。焦点距離が短いと画角が広く、長いと画角が狭くなります。 記事に戻る

*2 光源がカメラの背後から被写体に向かっている状態を順光といいます。順光では被写体にまんべんなく光が当たるため、立体感が抑えられ、記録的な写真を撮るのに向いています。 記事に戻る

*3 レンズが光源を向いている状態を逆光といいます。逆光では光と影の明暗差が大きくなるためコントラストが高く、光を印象的に写すことができます。また、レンズフレアが出てぼんやりと写ることもあります。 記事に戻る

*4 フィルムカメラシステムの規格である、「APS (Advanced Photo System) 」の中で定められたフィルムサイズの一つである「Cサイズ」とほぼ同じ大きさのセンサのことです。APS-Cセンサでは、焦点距離をおおよそ1.5倍したものが35mm判相当の画角と等しくなります。 記事に戻る
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