SSブログ

近場でマクロレンズを試し撮り [スタッフRの「撮影に行こう」]

こんにちは、スタッフRです。
以前の記事で、「smc PENTAX-M 50mm F4 Macro」を使って、川越散策をしました。
このレンズについての詳細は以前の記事を参照していただくとして、簡単に説明すると「ちょっと古くて暗いけど、コンパクトでシャープに写る、標準50mmのハーフマクロレンズ*1 」といったところでしょうか。
標準域の焦点距離*2 のマクロレンズは、「近接撮影」の他に、文字通り「標準レンズ」としても使える万能なレンズです。
でも、せっかくマクロレンズなら、寄って撮りたいところ。
今回は、以前の記事でマクロレンズっぽい作例が少ないかなと思いましたので、「PENTAX K-3」に取り付けて追加のマクロな作例を撮影してきました。
以下、写真は「SILKYPIX Developer Studio Pro 6」にて現像しました。

150605-01-macro.jpg
絞り開放で、ピントはツワブキの葉に合わせました。
この写真は、マクロというよりも一般的な撮影距離なので、背景のボケが細かいです。

150605-02-macro.jpg
葉の上に止まっていたササグモを、ほぼ最大倍率で。
開放F値*3 がF4とはいえ、ここまで倍率を上げると被写界深度*4 は浅くなります。
ピントはクモに合わせましたが、下の葉はもうボケています。
多少トリミングしていますが、クモの脚のトゲや体毛がしっかりと解像しています。

150605-03-macro.jpg
ツツジの花を透かして撮ろうとしたところ、たまゆら*5 が発生。
残念ながら口径食*6 が発生して、形がいびつになってしまいました。
ピント面は、手前のツツジの花びらです。
縮小していますが、がくの細かな毛まで解像しているのがわかります。

150605-04-macro.jpg
別のツツジを撮っていたら、ミツバチがやってきました。
こちらの写真も、体毛まではっきりと写りました。
オートフォーカスなら、もっと撮影も楽なんですが…(笑
ボツにしたシーンでは、雄しべの花粉まではっきりと写ったものもありました。

150605-05-macro.jpg
以前の「今日の一枚」の記事と同じ被写体をパチリ。
季節はもうじき梅雨ですね。
アジサイやキキョウなどが、綺麗に咲くことと思います。
それ以外にも、少し視点を変えれば、きっと被写体はたくさんあります。
ぜひ、マクロレンズを持ち出して花の写真を撮ってみませんか?

*1 マクロレンズは、小さな被写体を大きく写すことのできるレンズです。 記事に戻る

*2 焦点距離とは、レンズの中心点(主点)から焦点までの距離のことです。焦点距離が短いと画角が広く、長いと画角が狭くなります。 記事に戻る

*3 開放F値とは、レンズの絞りを最大に開けた状態、一番光を取り込める状態のF値です。 (F値は小さいと明るく、大きいと暗くなります) 記事に戻る

*4 被写界深度とは、ピントの合っているように見える範囲のことです。絞りが開いていると浅く、絞っていると深くなります。 記事に戻る

*5 この写真のように、写真の中に球体が写り込む現象をたまゆらといいます。多くはホコリやチリなどに太陽光が反射して生じた点光源のボケやゴーストです。 記事に戻る

*6 口径食とは、中心と周辺との周辺光量の低下のことで、レンズに対して斜めに入射した光束がレンズ径などによって制限されるために生じます。絞りを開放にした状態では円形のボケとなるはずですが、この写真のようにレモン状の形となることがあります。 記事に戻る
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

コメント欄では、弊社製品に関するお問い合わせ、要望等は受け付けておりませんので、ご了承ください。

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。