少し昔のデジタルカメラを持って ~SILKYPIXでJPEG調整編~ [スタッフRの「撮影に行こう」]
こんにちは、スタッフRです。
今回は、少し昔のデジタルカメラ*1を持って、幕張を散歩してきました。
持って行ったのは、2004年発売(なんと12年前!)のコンパクトデジタルカメラ*2「Ricoh Caplio R1S」。
本体前面のスライド式の電源スイッチが特徴的な、小さい割にずっしりと金属感のあるコンパクトデジタルカメラです。
一般的な「JPEG画像*3」の記録のみに対応したデジタルカメラで、「RAW*4モード」での撮影はできません。
当ブログ(少なくとも「撮影に行こう」カテゴリ)では、これまでJPEG記録のみに対応したカメラで撮影した写真はあまり取り扱っていませんでした。
「RAW現像*5」での調整が最も効果的なのは、当然ながら情報量の豊富な「RAWデータ」を現像するときです。
ですが、「SILKYPIX Developer Studio Pro 7」をはじめとするSILKYPIXシリーズでは、「JPEG画像」であっても拡張して処理することで高画質な画像調整を行うことができます。
処理自体はレタッチ*6ですが、RAW現像と同じ調整項目を使用して調整できることがメリットです。
JPEG専用に特化した「SILKYPIX Jpeg Photography 7」もあり、こちらはRAWデータを取り扱えない分お安くなっています。
と、少し宣伝が入ってしまいましたね。
以下、写真は「Ricoh Caplio R1S」のJPEG画像に対し、「SILKYPIX Developer Studio Pro 7」で調整しています。
今回はカメラの色を残したかったため、JPEG画像から色味をあまり変更しないように調整しています。
まずは、空を見上げての一枚。
調整したのは、調子(コントラスト*7)とシャープネス*8、ノイズリダクション*9。
画素数*10は400万画素、2016年現在のデジタルカメラとは比較になりませんが、それ以外は今でも十分通用すると思います。
シャープネスにはSILKYPIXの「ナチュラルシャープ」を使用。
効かせ過ぎには注意ですが、細部の輪郭をくっきりと強調させることができます。
コンパクトデジタルカメラといえば、マクロ*11モードが売りの一つ。
近場のマリーゴールドに寄って撮影してみました。
「ボカすのが難しい」と言われることの多いコンパクトデジタルカメラですが、マクロモードを活用することでボケ表現が可能です。
公園の樹と、空の対比を一枚。
コントラストの激しい被写体をJPEGで撮影する場合は、意図しない白飛び*12・黒つぶれ*13をいかに防ぐかが重要になります。
このシーンでは空が飛ばないようマイナスに露出補正*14をして撮影し、SILKYPIXの覆い焼き*15で芝生のシャドウ*16部分を持ち上げました。
さすがにシャドウ部分はディティール*17が潰れてしまっていますが、全体のバランスを考えて調整しています。
こちらも、前の一枚と同じような調整を行っています。
さすがに拡大するとディティールも粗いですが、そこは雰囲気を楽しんでいただければ。
マクロモードで、お休み中のアキアカネに寄ってみました。
逆光*18ともなると、さすがに露出が細かく調整できないコンパクトデジタルカメラでの撮影は難しいですね。
後から露出を全体的に持ち上げ、調整しています。
調整を頑張ったおかげで、お気に入りの一枚です。
今回は、12年前のデジタルカメラ「Ricoh Caplio R1S」で撮影した写真をSILKYPIXで調整してみました。
さすがに画素数が心許無かったですが、初心に返ってピント*19合わせと手ブレ*20、そして露出補正に気を付けて撮影してきました。
(そういう意味では、いつもとあまり変わらないかもしれません)
画素数の小ささ故、極端なトリミング*21や引き伸ばしての印刷には向かないですが、ちょっとした散歩のお供や2L判くらいまでの印刷であれば十分といえます。
みなさんのお手元に少し古いデジタルカメラが転がっていたら、久しぶりに写真を撮ってみるのもいいかもしれませんよ。
RAW現像ソフトの多くは、RAWデータだけでなくJPEG画像の調整も可能です。
よく撮影中に「普段はRAWモードで撮影していて、たまたまJPEGモードに切り替わっていた」なんてときもあると思います。
そのようなときも、RAWほどではありませんが調整できますので、ぜひ活用してみてください。
*1 デジタルカメラとは、撮像素子で撮影した画像をデジタルデータとして記録するカメラのことです。
記事に戻る
*2 カメラにレンズが一体化され、小型軽量に設計されたデジタルカメラのことをいいます。
記事に戻る
*3 JPEGとは静止画像の圧縮形式のひとつで、一般的に用いられる画像のフォーマットです。
記事に戻る
*4 RAWデータとは、デジタルカメラにおいてイメージセンサが捉えた光の情報をそのまま記録したデータのことです。
記事に戻る
*5 RAW現像とは、デジタルカメラのセンサから出力された未加工のデータ(RAWデータ)をJPEGやTIFFなどの汎用画像ファイルに変換する処理のことをいいます。RAWデータはJPEG画像よりもデータ量が多いため、RAW現像では高画質な写真編集を行うことができます。
記事に戻る
*6 レタッチ(フォトレタッチ)とは、画像データを加工や修正のことです。
記事に戻る
*7 コントラストとは、最も暗い部分と最も明るい部分の輝度の差のことです。コントラストが高いとはっきりとした印象になります。
記事に戻る
*8 シャープネスとは、画像のコントラストを調整して輪郭をはっきりと見えるようにする処理のことです。
記事に戻る
*9 ノイズリダクションとは、画像のノイズを軽減する処理のことです。
記事に戻る
*10 デジタルカメラのイメージセンサには受光素子が並んでいますが、この素子の数のことを画素数といいます。
記事に戻る
*11 マクロ撮影とは、被写体に近づいて拡大して撮影することです。
記事に戻る
*12 白飛びとは、本来明るさに階調を持つ部分が、真っ白に記録されてしまっていることをいいます。
記事に戻る
*13 黒つぶれとは、本来明るさに階調を持つ部分が、真っ黒に記録されてしまっていることをいいます。
記事に戻る
*14 露出補正とは、カメラが決定した適正露出から撮影者の意図に応じて露出を調整する機能のことです。
記事に戻る
*15 覆い焼きとは、写真の露出が不足している部分を明るくする処理のことをいいます。
記事に戻る
*16 シャドウとは、写真の中で暗い部分や黒い部分のことをいいます。
記事に戻る
*17 ディティールとは、写真の細部のことです。
記事に戻る
*18 レンズが光源を向いている状態を逆光といいます。逆光では光と影の明暗差が大きくなるためコントラストが高く、光を印象的に写すことができます。また、レンズフレアが出てぼんやりと写ることもあります。
記事に戻る
*19 ピントとは、結像点のことをいいます。ピントが合っている部分が鮮明に写るため、メインとなる被写体にピントを合わせるのが写真撮影の基本となります。
記事に戻る
*20 手ブレとは、シャッターが開いている間に撮影者が動くことにより生じるブレです。写真が何枚も重なったように写り、写真の鮮明さが損なわれます。
記事に戻る
*21 トリミングとは、撮影後に画像の周囲を削り、画像の一部分を切り出すことをいいます。
記事に戻る
今回は、少し昔のデジタルカメラ*1を持って、幕張を散歩してきました。
持って行ったのは、2004年発売(なんと12年前!)のコンパクトデジタルカメラ*2「Ricoh Caplio R1S」。
本体前面のスライド式の電源スイッチが特徴的な、小さい割にずっしりと金属感のあるコンパクトデジタルカメラです。
一般的な「JPEG画像*3」の記録のみに対応したデジタルカメラで、「RAW*4モード」での撮影はできません。
当ブログ(少なくとも「撮影に行こう」カテゴリ)では、これまでJPEG記録のみに対応したカメラで撮影した写真はあまり取り扱っていませんでした。
「RAW現像*5」での調整が最も効果的なのは、当然ながら情報量の豊富な「RAWデータ」を現像するときです。
ですが、「SILKYPIX Developer Studio Pro 7」をはじめとするSILKYPIXシリーズでは、「JPEG画像」であっても拡張して処理することで高画質な画像調整を行うことができます。
処理自体はレタッチ*6ですが、RAW現像と同じ調整項目を使用して調整できることがメリットです。
JPEG専用に特化した「SILKYPIX Jpeg Photography 7」もあり、こちらはRAWデータを取り扱えない分お安くなっています。
と、少し宣伝が入ってしまいましたね。
以下、写真は「Ricoh Caplio R1S」のJPEG画像に対し、「SILKYPIX Developer Studio Pro 7」で調整しています。
今回はカメラの色を残したかったため、JPEG画像から色味をあまり変更しないように調整しています。
まずは、空を見上げての一枚。
調整したのは、調子(コントラスト*7)とシャープネス*8、ノイズリダクション*9。
画素数*10は400万画素、2016年現在のデジタルカメラとは比較になりませんが、それ以外は今でも十分通用すると思います。
シャープネスにはSILKYPIXの「ナチュラルシャープ」を使用。
効かせ過ぎには注意ですが、細部の輪郭をくっきりと強調させることができます。
コンパクトデジタルカメラといえば、マクロ*11モードが売りの一つ。
近場のマリーゴールドに寄って撮影してみました。
「ボカすのが難しい」と言われることの多いコンパクトデジタルカメラですが、マクロモードを活用することでボケ表現が可能です。
公園の樹と、空の対比を一枚。
コントラストの激しい被写体をJPEGで撮影する場合は、意図しない白飛び*12・黒つぶれ*13をいかに防ぐかが重要になります。
このシーンでは空が飛ばないようマイナスに露出補正*14をして撮影し、SILKYPIXの覆い焼き*15で芝生のシャドウ*16部分を持ち上げました。
さすがにシャドウ部分はディティール*17が潰れてしまっていますが、全体のバランスを考えて調整しています。
こちらも、前の一枚と同じような調整を行っています。
さすがに拡大するとディティールも粗いですが、そこは雰囲気を楽しんでいただければ。
マクロモードで、お休み中のアキアカネに寄ってみました。
逆光*18ともなると、さすがに露出が細かく調整できないコンパクトデジタルカメラでの撮影は難しいですね。
後から露出を全体的に持ち上げ、調整しています。
調整を頑張ったおかげで、お気に入りの一枚です。
今回は、12年前のデジタルカメラ「Ricoh Caplio R1S」で撮影した写真をSILKYPIXで調整してみました。
さすがに画素数が心許無かったですが、初心に返ってピント*19合わせと手ブレ*20、そして露出補正に気を付けて撮影してきました。
(そういう意味では、いつもとあまり変わらないかもしれません)
画素数の小ささ故、極端なトリミング*21や引き伸ばしての印刷には向かないですが、ちょっとした散歩のお供や2L判くらいまでの印刷であれば十分といえます。
みなさんのお手元に少し古いデジタルカメラが転がっていたら、久しぶりに写真を撮ってみるのもいいかもしれませんよ。
RAW現像ソフトの多くは、RAWデータだけでなくJPEG画像の調整も可能です。
よく撮影中に「普段はRAWモードで撮影していて、たまたまJPEGモードに切り替わっていた」なんてときもあると思います。
そのようなときも、RAWほどではありませんが調整できますので、ぜひ活用してみてください。
*1 デジタルカメラとは、撮像素子で撮影した画像をデジタルデータとして記録するカメラのことです。
記事に戻る
*2 カメラにレンズが一体化され、小型軽量に設計されたデジタルカメラのことをいいます。
記事に戻る
*3 JPEGとは静止画像の圧縮形式のひとつで、一般的に用いられる画像のフォーマットです。
記事に戻る
*4 RAWデータとは、デジタルカメラにおいてイメージセンサが捉えた光の情報をそのまま記録したデータのことです。
記事に戻る
*5 RAW現像とは、デジタルカメラのセンサから出力された未加工のデータ(RAWデータ)をJPEGやTIFFなどの汎用画像ファイルに変換する処理のことをいいます。RAWデータはJPEG画像よりもデータ量が多いため、RAW現像では高画質な写真編集を行うことができます。
記事に戻る
*6 レタッチ(フォトレタッチ)とは、画像データを加工や修正のことです。
記事に戻る
*7 コントラストとは、最も暗い部分と最も明るい部分の輝度の差のことです。コントラストが高いとはっきりとした印象になります。
記事に戻る
*8 シャープネスとは、画像のコントラストを調整して輪郭をはっきりと見えるようにする処理のことです。
記事に戻る
*9 ノイズリダクションとは、画像のノイズを軽減する処理のことです。
記事に戻る
*10 デジタルカメラのイメージセンサには受光素子が並んでいますが、この素子の数のことを画素数といいます。
記事に戻る
*11 マクロ撮影とは、被写体に近づいて拡大して撮影することです。
記事に戻る
*12 白飛びとは、本来明るさに階調を持つ部分が、真っ白に記録されてしまっていることをいいます。
記事に戻る
*13 黒つぶれとは、本来明るさに階調を持つ部分が、真っ黒に記録されてしまっていることをいいます。
記事に戻る
*14 露出補正とは、カメラが決定した適正露出から撮影者の意図に応じて露出を調整する機能のことです。
記事に戻る
*15 覆い焼きとは、写真の露出が不足している部分を明るくする処理のことをいいます。
記事に戻る
*16 シャドウとは、写真の中で暗い部分や黒い部分のことをいいます。
記事に戻る
*17 ディティールとは、写真の細部のことです。
記事に戻る
*18 レンズが光源を向いている状態を逆光といいます。逆光では光と影の明暗差が大きくなるためコントラストが高く、光を印象的に写すことができます。また、レンズフレアが出てぼんやりと写ることもあります。
記事に戻る
*19 ピントとは、結像点のことをいいます。ピントが合っている部分が鮮明に写るため、メインとなる被写体にピントを合わせるのが写真撮影の基本となります。
記事に戻る
*20 手ブレとは、シャッターが開いている間に撮影者が動くことにより生じるブレです。写真が何枚も重なったように写り、写真の鮮明さが損なわれます。
記事に戻る
*21 トリミングとは、撮影後に画像の周囲を削り、画像の一部分を切り出すことをいいます。
記事に戻る
コメント 0