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AFフィルム一眼レフ「PENTAX MZ-3」を試してみました [スタッフRの「撮影に行こう」]

こんにちは、スタッフRです。
RAW現像*1を行っている方の多くは、普段デジタル一眼レフ*2やミラーレス一眼*3を使っているかと思います。
フィルムにこれまで触れたことがない方も多いかもしれません。
今回もネガフィルム*4のお話ですが、使用したカメラはこちら。

160219-10-mz-3.jpg

ペンタックスのオートフォーカス*5一眼レフ、「PENTAX MZ-3」です。
ペンタックスのカメラマウント*6である「Kマウント」は、これまで細かい変更はあるものの、ずっとマウント形状が同じことを特徴としています。
これは、もちろん最新のデジタル一眼レフに昔のレンズが取り付けられることを意味しますが、逆もしかり。
もしフィルム時代のレンズを安価に入手しているのであれば、フィルム一眼レフ*7を試すことも当然可能です。
ペンタックスの場合、名前が「PENTAX-DA」ではないレンズ(すなわち、フルサイズ*8のイメージサークル*9をカバーしているレンズ) 、かつ絞り環*10があるレンズであれば、基本的に使用可能です。
(ニコンFマウントも同じような特徴を持っていますが、カメラ・レンズ毎に細かい制約があります)
近年は中古のフィルム一眼レフの価格も大きく下がっているので、「ちょっとフィルムの写りを試してみたい」という方はぜひ。
レンズは「smc PENTAX-FA 35mm F2 AL」を使用しました。
筆者はこのレンズを、デジタル一眼レフを始めた当初に購入しました。

フィルムには「Fujifilm 業務用 100」を使用しました。
今回もこちらの記事「ネガフィルムをデジタル化してみませんか?」を元にネガフィルムをデジタル化しています。
また、デジタル化した写真のRAW現像は「SILKYPIX Developer Studio Pro 7」にて行っています。
画像中に取り込み時のゴミが見られますが、ご了承ください。

160219-01-habotan.jpg

冬の日差しに照らされた、ハボタンを一枚。
実はハボタンはアブラナ科の植物です。
ハボタンといえばこの状態を思い浮かべますが、育て続けると綺麗な花をしっかり咲かせてくれるのだとか。
ネガフィルムのデジタル化では、この写真のようなハイキー*11気味の表現の方が簡単です。

160219-02-hiiragi.jpg

紅葉しているので、おそらくヒイラギナンテンかと思います。
いちおう放射構図*12っぽくなっていると思います。
あらためて考えてみると、そもそも草木の形って完成されていることが多いですね。
先ほどの写真とは異なり、色をこってりと出すような場合、ネガフィルムからの調整は困難です。
こちらの写真は、全体としては少しアンダー気味で、葉の表面に光が当たってハイライトとなっているような表現を目指しましたが、自分だけではうまく調整できませんでした。
トーンカーブの調整を手伝っていただき、なんとか表現できました。

160219-03-neko.jpg

ひなたぼっこ中のにゃん様、「何してんの?」といった表情です(笑
オートフォーカスでのピント*13合わせに時間がかかったり、連写*14ができなかったりとフィルムならではの悩みが頭をよぎります。
実際、ピント合わせにも失敗していますね。

160219-04-hanatokei.jpg

花時計。
奥行きを出すために、斜めに構えて放射構図にし、空を入れてみました。

160219-05-sunset.jpg

この日は綺麗な夕焼けでしたので、ちょっとコントラスト*15を高めに。
どこかで見たような構図です。

さて、今回はフィルム一眼レフ「PENTAX MZ-3」に「smc PENTAX-FA 35mm F2 AL」を付けて、「Fujifilm 業務用 100」というフィルムで撮影した写真をご紹介しました。
デジタル一眼レフの操作の多くは、同じメーカーのフィルム一眼レフと通じるところがあります。
もし「フィルムに触れたことがないけど興味がある」といった方は、試してみてはいかがでしょうか。
自分の撮影スタイルを見直すきっかけになるかもしれません。




*1 RAW現像とは、デジタルカメラのセンサから出力された未加工のデータ(RAWデータ)をJPEGやTIFFなどの汎用画像ファイルに変換する処理のことをいいます。RAWデータはJPEG画像よりもデータ量が多いため、RAW現像では高画質な写真編集を行うことができます。
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*2 撮像面とレンズの間に鏡を置く構造のカメラを一眼レフカメラといいますが、このうち撮像素子にイメージセンサを使用するカメラのことをデジタル一眼レフといいます。
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*3 一眼レフカメラの光学ファインダーの代わりに、液晶モニターや電子ビューファインダーを見ながら撮影するレンズ交換式のデジタルカメラのことです。一眼レフカメラから鏡を廃した構成であるため、内部機構が簡略化でき、小型軽量なものが多いです。
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*4 ネガフィルムとは写真フィルムの一つであり、明暗や色が反転した状態で記録されるフィルムのことです。写真フィルムとしては最も身近で、印画紙へのプリント時に補正がしやすいという特徴があります。
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*5 オートフォーカス(AF)とは、ピントをカメラが自動的に合わせる機能のことです。
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*6 マウントとは、カメラとレンズの接合部のことです。
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*7 フィルム一眼レフとは、撮像面とレンズの間に鏡を置く一眼レフカメラのうち、撮像素子にフィルムを使用するカメラのことをいいます。
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*8 フィルムカメラの「35mmフィルム」フォーマットとほぼ同じ大きさ(おおよそ36 x 24 mm)です。
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*9 イメージサークルとは、レンズを通った光が鮮明に写す円形の範囲のことをいいます。通常、カメラはこのサークル内の像を長方形に切り抜いて使用します。
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*10 絞り環とは、絞りを設定・調整するときに回すリング部分です。
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*11 ハイキーとは、意図的に露出オーバーにする(明るくする)ことを言います。写真全体を明るくすることで、爽やかな印象に仕上げることができます。RAW現像では撮影後に露出補正やトーンカーブで調整することができます。
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*12 放射構図とは、写真の構図のひとつで、画面内に放射状に被写体を配置した構図のことをいいます。集中線のように視点を誘導する効果があります。
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*13 ピントとは、結像点のことをいいます。ピントが合っている部分が鮮明に写るため、メインとなる被写体にピントを合わせるのが写真撮影の基本となります。
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*14 連写とは、連続撮影のことです。
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*15 コントラストとは、最も暗い部分と最も明るい部分の輝度の差のことです。コントラストが高いとはっきりとした印象になります。
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