コンパクトな機材で川越散策 (第3回 M50Macro編) [スタッフRの「撮影に行こう」]
こんにちは、スタッフRです。
前回、前々回と「PENTAX K-3」とコンパクトなレンズの組み合わせで川越を散策しました。
今回の記事は、更に続いて「smc PENTAX-M 50mm F4 Macro」との組み合わせ。
このレンズは、ペンタックスの「Kマウント」のレンズの中でも、名前に「-M」と付いたMシリーズのレンズ。
Mシリーズのレンズは、同じくコンパクトなペンタックスのMシリーズ一眼レフに合わせた、小型・軽量のレンズです。
Mシリーズ一眼レフは、1976年に発売開始されているので、40年ほど昔のオールドレンズです。
ペンタックスのデジタル一眼レフで、電気的な情報伝達機能のないKマウントレンズを使用する場合、マニュアルおよび絞り込み測光を使用しての露出設定が必要になります。
(絞りは連動可能なため、ファインダーは開放状態で覗くことができますが、開放測光には対応していません)
このレンズは「Macro」の名の通りマクロレンズ*1 ですが、マクロ倍率が1/2倍までのいわゆるハーフマクロレンズです。
レンズは3群4枚とテッサー型の構成をしており、開放F値*2 がF4とそれほど明るくないため、光学系は非常にコンパクトです。
ちなみに、これより後のペンタックスの50mmマクロレンズは等倍マクロとなり、レンズ構成が変更されました。
「PENTAX K-3」に取り付けると、このような感じになります。
マウントアダプターを使うことなく取り付けできるため、違和感はありません。
以下、写真は「SILKYPIX Developer Studio Pro 6」にて現像しました。
今回の撮影はこちら。
成田山川越別院と、そして喜多院へと続く参道を、F8まで絞って撮影。
さすがマクロレンズといったシャープな写りです。
一応はオールドレンズに分類されるレンズですが、細部までしっかりと写っています。
成田山川越別院には、あまり知られていませんが「亀の池」が本堂の脇にあります。
なんと200匹以上いるらしいです。
この日は天気もよく、たくさんの亀が甲羅干しをしていました。
参道のひとコマ。景観に合うよう、電柱のデザインは木のようになっています。
背景の木のボケ具合がちょっとうるさく感じられるかもしれません。
さて、喜多院へ。
手水舎の意匠は、倶利伽羅剣に巻き付いた一対の龍。
なかなかの迫力です。
ピント面のシャープさとコントラストの高さ、わかっていただけるかと思います。
境内から、鐘楼門。
既に傾きかけた日差しが強く、鷹の彫物が白飛んで*3 しまいました。
コントラストがとても高いレンズのようで、こうしたシーンに結構当たりました。
(この個体固有の原因かもしれませんが、もともとテッサー型のレンズはコントラストが高いです。)
続いて、お隣の仙波東照宮へ。
家康公を祀っているため、神紋は徳川家の家紋である三つ葉葵です。
ところで、先ほどから白飛びの厳しいシーンが続いています(笑
「フードなし」の「ほぼ逆光」という悪条件ですが、さすがのsmcコーティングといったところでしょうか。
写真上部にわずかにフレア*4 が生じましたが、そこまで酷くはありません。
石灯籠の三つ葉葵を、マクロ域で一枚。
本殿の周りの石灯籠は、歴代の川越藩主が献灯したものです。
狛犬を主役に、夕日に照らされた朱塗りのフェンスを少しぼかしてみました。
フェンスにも立派な葵の御紋が取り付けられています。
ちなみに、この狛犬さん、江戸城からはるばるやってきた埼玉県最古の狛犬さんだそうです。
参拝を終え、帰り際に境内のアヤメを撮影。
標準系のマクロレンズとして、今回の撮影の中で一番一般的な写真かもしれません(笑
思い返すと、ツツジや八重桜をあまり撮っていないのがちょっと心残りな散策になりました。
全3回でお送りしました川越散策、いかがでしたでしょうか。
3本のコンパクトなレンズで、その場の雰囲気を伝えられるように撮影してみました。
もちろん、川越には見どころはこれだけではありません。
見どころ一つ一つ、見る人によって様々な表情が見られるのではないかと思います。
一眼カメラの利点は「レンズが交換できる」ことなので、もちろん可能なら「その場に応じた画角・レンズに切り替える」のが最良です。
ですが、そうできないようなシーンもきっとありますし、「付けているレンズで撮れる風景を探す」のも楽しいです。
みなさんも、色々なレンズで撮影してみてはいかがでしょうか。
*1 マクロレンズは、小さな被写体を大きく写すことのできるレンズです。 記事に戻る
*2 開放F値とは、レンズの絞りを最大に開けた状態、一番光を取り込める状態のF値です。 記事に戻る
*3 白飛びとは、明るい部分の階調が失われて真っ白になってしまうことをいいます。 記事に戻る
*4 強い光源がある場合に、レンズ内面の反射によって生じる光の漏れをレンズフレアあるいは単にフレアといいます。このうち、特にはっきりと形のあるものをゴーストといいます。 記事に戻る
前回、前々回と「PENTAX K-3」とコンパクトなレンズの組み合わせで川越を散策しました。
今回の記事は、更に続いて「smc PENTAX-M 50mm F4 Macro」との組み合わせ。
このレンズは、ペンタックスの「Kマウント」のレンズの中でも、名前に「-M」と付いたMシリーズのレンズ。
Mシリーズのレンズは、同じくコンパクトなペンタックスのMシリーズ一眼レフに合わせた、小型・軽量のレンズです。
Mシリーズ一眼レフは、1976年に発売開始されているので、40年ほど昔のオールドレンズです。
ペンタックスのデジタル一眼レフで、電気的な情報伝達機能のないKマウントレンズを使用する場合、マニュアルおよび絞り込み測光を使用しての露出設定が必要になります。
(絞りは連動可能なため、ファインダーは開放状態で覗くことができますが、開放測光には対応していません)
このレンズは「Macro」の名の通りマクロレンズ*1 ですが、マクロ倍率が1/2倍までのいわゆるハーフマクロレンズです。
レンズは3群4枚とテッサー型の構成をしており、開放F値*2 がF4とそれほど明るくないため、光学系は非常にコンパクトです。
ちなみに、これより後のペンタックスの50mmマクロレンズは等倍マクロとなり、レンズ構成が変更されました。
「PENTAX K-3」に取り付けると、このような感じになります。
マウントアダプターを使うことなく取り付けできるため、違和感はありません。
以下、写真は「SILKYPIX Developer Studio Pro 6」にて現像しました。
今回の撮影はこちら。
成田山川越別院と、そして喜多院へと続く参道を、F8まで絞って撮影。
さすがマクロレンズといったシャープな写りです。
一応はオールドレンズに分類されるレンズですが、細部までしっかりと写っています。
成田山川越別院には、あまり知られていませんが「亀の池」が本堂の脇にあります。
なんと200匹以上いるらしいです。
この日は天気もよく、たくさんの亀が甲羅干しをしていました。
参道のひとコマ。景観に合うよう、電柱のデザインは木のようになっています。
背景の木のボケ具合がちょっとうるさく感じられるかもしれません。
さて、喜多院へ。
手水舎の意匠は、倶利伽羅剣に巻き付いた一対の龍。
なかなかの迫力です。
ピント面のシャープさとコントラストの高さ、わかっていただけるかと思います。
境内から、鐘楼門。
既に傾きかけた日差しが強く、鷹の彫物が白飛んで*3 しまいました。
コントラストがとても高いレンズのようで、こうしたシーンに結構当たりました。
(この個体固有の原因かもしれませんが、もともとテッサー型のレンズはコントラストが高いです。)
続いて、お隣の仙波東照宮へ。
家康公を祀っているため、神紋は徳川家の家紋である三つ葉葵です。
ところで、先ほどから白飛びの厳しいシーンが続いています(笑
「フードなし」の「ほぼ逆光」という悪条件ですが、さすがのsmcコーティングといったところでしょうか。
写真上部にわずかにフレア*4 が生じましたが、そこまで酷くはありません。
石灯籠の三つ葉葵を、マクロ域で一枚。
本殿の周りの石灯籠は、歴代の川越藩主が献灯したものです。
狛犬を主役に、夕日に照らされた朱塗りのフェンスを少しぼかしてみました。
フェンスにも立派な葵の御紋が取り付けられています。
ちなみに、この狛犬さん、江戸城からはるばるやってきた埼玉県最古の狛犬さんだそうです。
参拝を終え、帰り際に境内のアヤメを撮影。
標準系のマクロレンズとして、今回の撮影の中で一番一般的な写真かもしれません(笑
思い返すと、ツツジや八重桜をあまり撮っていないのがちょっと心残りな散策になりました。
全3回でお送りしました川越散策、いかがでしたでしょうか。
3本のコンパクトなレンズで、その場の雰囲気を伝えられるように撮影してみました。
もちろん、川越には見どころはこれだけではありません。
見どころ一つ一つ、見る人によって様々な表情が見られるのではないかと思います。
一眼カメラの利点は「レンズが交換できる」ことなので、もちろん可能なら「その場に応じた画角・レンズに切り替える」のが最良です。
ですが、そうできないようなシーンもきっとありますし、「付けているレンズで撮れる風景を探す」のも楽しいです。
みなさんも、色々なレンズで撮影してみてはいかがでしょうか。
*1 マクロレンズは、小さな被写体を大きく写すことのできるレンズです。 記事に戻る
*2 開放F値とは、レンズの絞りを最大に開けた状態、一番光を取り込める状態のF値です。 記事に戻る
*3 白飛びとは、明るい部分の階調が失われて真っ白になってしまうことをいいます。 記事に戻る
*4 強い光源がある場合に、レンズ内面の反射によって生じる光の漏れをレンズフレアあるいは単にフレアといいます。このうち、特にはっきりと形のあるものをゴーストといいます。 記事に戻る
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