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望遠レンズを持って航空祭に行ってみよう [スタッフRの「撮影に行こう」]

こんにちは、スタッフRです。
今回は、ちょっとディープな話題として、航空祭での飛行機撮影のお話。
先月3月15日に愛知県の航空自衛隊小牧基地で行われたオープンベース(基地一般公開)に行ってきました。
自衛隊の各地の基地において、年間を通して広報イベントが行われており、飛行機を間近に見ることができます。
こうしたイベントに行ったことがなくても、バズーカ並みの望遠レンズが一斉に空を向く光景が思い浮かぶ人もいるかもしれないですね。

機材は、いつもの「PENTAX K-3」に、このレンズ。
150410-20-fa80-200.jpg
smc PENTAX-FA★ 80-200mm F2.8 ED [IF]」です。
開放F値が2.8通しの、いわゆる大口径望遠ズーム。
重さは1650gと重い部類のレンズですが、よく航空祭で空を向いている望遠レンズはこれ以上の大きさ・重さのものがほとんどです。
特に、撮影場所の限られる飛行機撮影において、セスナ等の小型機や、自衛隊の練習機・戦闘機といった小型の機体を撮影する場合、望遠が200mmでは足りないことが多いです。
飛行機撮影の場合は「100-400mm」クラスの望遠ズームがよく使われています。
とはいえ、最近のデジタル一眼は高画素数のものが多いため、シーンを選べば、ある程度はトリミングで対応することができます。
また、風景を入れて広角で撮るようなスタイルもありますので、まずはお手持ちのレンズで撮ってみてから考えてもいいと思います。

このレンズは「PENTAX-FA」、すなわち、フィルム時代のレンズです。
筆者は中古で購入し、フードを付け替えて使用しています。
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PENTAX K-3」のセンササイズはAPS-Cサイズで画角が狭いため、フィルム時代のレンズに付属するフードでは遮光性能が不足します。
取り付けているフードは「PH-RBE77」という型番のもので、本来はPENTAX 645マウント用の「smc PENTAX-FA★645 300mm F4 ED [IF]」や「smc PENTAX-FA645 400mm F5.6 ED [IF]」のもの。
本来のフードよりも深いこのフードの取り付け部分に、たまたま互換性があることが以前よりユーザーの間で話題になっていました。
もちろん、このフードを取り付けた状態でフィルムカメラに使用すると写真の一部にケラレ*1 が発生します。
(※本記事は改造等を推奨するものではなく、このフードを用いて生じた損害等について一切責任は負いません)
少し前に、後継となる「HD PENTAX-D FA★ 70-200mm F2.8 ED DC AW」が発表され、発売予定です。
今後ペンタックスで同じクラスの大口径望遠ズームを購入される方は、こちらを検討してみてください。
150410-22-fa80-200.jpg
参考までに、「PENTAX K-3」に取り付けると、このような大きさになります。
重さは合計で2.5kgくらい。なかなか、立派な風貌です。
飛んでいる飛行機を撮る場合、被写体(飛行機)の位置が常に変わるので、基本的に手持ちで撮影することになります。
ただし、夜景との絡みや、遠距離から狙う場合は、この限りではありません。
(航空祭の場合、会場での三脚・脚立の使用は禁止されています)

では、ここらで航空祭での作例を。
RAW現像には、「SILKYPIX Developer Studio Pro 6」を使用しています。
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今年の小牧基地オープンベースは、KC-767J、C-130H、U-125Aによる記念飛行で幕を開けました。
小牧基地は、航空自衛隊の輸送と救難教育を主に行っています。
輸送部隊の機体は大柄なため、それほど望遠でなくても撮ることができます。
特に編隊飛行を撮るような場合、全体を入れようとすると標準ズームレンズの望遠側でもなんとかなるシーンもあります。
この写真は今回のレンズの広角側(80mm)で撮ったもので、真上では望遠レンズでははみ出ることがお分かりいただけるかと思います。
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こちらは、UH-60Jによる救難展示。
救難部隊の展示では、このようなヘリコプターによる訓練の公開も行われます。
ここで、撮影で注意すべきポイントは、ローター(回転翼)の回転速度です。
飛行機を撮るとき、基本的には被写体ブレや手ブレが起こりにくいように、シャッタースピード優先モードで高速シャッターを切ります。
ところが、高速シャッターで撮影すると、プロペラやローターのような回転するものが止まって写るため、雰囲気がなくなってしまいます。
この写真はシャッタースピードを1/250秒にして撮影したもので、一般的にこれよりも遅いシャッタースピードで撮ることが多いです。
ただし、その分、当然ブレやすくなるので注意しましょう。
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「輸送」と言っても様々な任務があります。
こちらは、KC-767Jによる戦闘機への空中給油のデモ。
近くの岐阜基地から、飛行開発実験団のF-2Aがやってきました。
他の基地からやってくる、普段はなかなか見れない機体を楽しむのも、航空祭の醍醐味の一つ。
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さて、ちょっと狙ってお月様ショット。
薄曇りなので、残念ながらあまり目立ってくれませんでしたが、背中の上にお月様。
空中給油機であるKC-767Jと、民間のボーイング767(767-200)との違い、わかるでしょうか。
目立つのは機体後方の空中給油ブームですが、それ以外にも様々な違いがあります。
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飛行展示から帰ってきたC-130H。
こういった機体を、低い位置からクリアに撮影できるのは、ほぼ航空祭等のイベント時のみ。
空港の展望デッキだと上から見下ろす形がほとんどなので、迫力を出して撮ることができます。
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写真ではわからないですが、飛行展示を終えたC-130Hが、飛行前点検を行うCH-47J(LR)の横をバックタキシングしています。
飛行機がバックするにはトーイングカーを使用したプッシュバックが一般的ですが、プロペラのピッチを反転させることにより、自力でバックすることができます。
(ただし効率は悪く、また異物を巻き上げ吸入する危険性が高いので、通常は行いません)
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こちらは、フジドリームエアラインズのエンブラエルERJ175(ERJ170-200)。
同社の機体は、1機ごとに違うカラーリングです。
小牧基地の反対側は、県営名古屋空港(小牧空港)です。
県営名古屋空港の旅客便はほとんどがセントレア(中部国際空港)に移りましたので、現在では数少ない旅客便です。
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消防ヘリも、飛んでくれました。
アエロスパシアル(現エアバス・ヘリコプターズ)のSA365N3です。
こちらは名古屋市消防局の「なごや2」…ですが、「ひでよし」に改称されました。
ちなみに、元「なごや」は現在「のぶなが」と改称しています。
シャッタースピードは1/250秒。軽快な機動で、自然と流し撮りになりました。
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セントレアから、海上保安庁第四管区の「かみたか」も参加。
アグスタウェストランドのAW139という、比較的新しいヘリコプターです。
自衛隊や米軍以外にも、地元の消防・海保や警察ヘリが飛行展示を行うところもあります。
こちらを向いて手を振ってくれたら、シャッターチャンスです!
150410-10-rjna.jpg
その後は、みなさんお待ちかねのブルーインパルスによる展示飛行です。
今回、小牧基地では44年ぶりにブルーインパルスの展示飛行が行われました。
通常の展示飛行ではなく、編隊飛行での航過を中心とした「編隊連携飛行」。
こちらは「スワン」と呼ばれる隊形で、1番機を頭とした白鳥の形です。
残念ながら午後は曇り空となりましたが、次は晴れてくれると嬉しいですね。

さて、今回は望遠レンズを使って、航空祭の撮影を行いました。
もちろん、こうした「飛行展示」以外に、「地上展示」として駐機状態での機体展示も行われます。
また、地上展示を終えた機体は航空祭の終わりに帰投します。
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こちらは、岐阜基地より飛来したF-4EJ。
今年度は航空自衛隊の60周年であり、記念塗装を纏っていました。
この機体は航空自衛隊で導入したF-4の初号機で、今でも元気に飛んでいます。
小牧基地には戦闘機は配備されていませんが、航空祭等の広報イベント時には近くの基地から飛来するため、戦闘機目当てに見に行く人も多いです。
また、今回は尺の都合で載せていませんが、この他にも陸上・海上自衛隊からの参加もあります。
自衛隊の「航空祭」や、各地の空港の「空の日イベント」等は、航空ファンには外すことのできないイベントです。
(航空ファンと一言で言っても、見るのが好きな方や、写真を撮るのが好きな方、はたまた乗るのが好きな方、と様々なタイプの方がいますが)
みなさんも、普段はあまり近くで見ることができない飛行機を見に、カメラ片手に行ってみてはいかがでしょうか。

*1 光が遮られ、写真の4隅が暗くなってしまうことを「ケラレ」と言います。使用するレンズの画角に合わないフードの他、厚めのフィルター枠によってもケラレは発生するため、注意しましょう。記事に戻る

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