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河津桜を見に、PENTAX K-S2片手に千葉公園へ [スタッフRの「撮影に行こう」]

こんにちは、スタッフRです。
そろそろ桜の季節、写真を撮りに行かれる方も多いのではないでしょうか。
今回は、早咲きの河津桜(カワヅザクラ)を見に、千葉市の「千葉公園」まで行ってきました。
(撮影は3月の下旬に行っていますが、今週末はソメイヨシノが主役になっていると思います)

まず、今回使用した機材「PENTAX K-S2」について。
150403-10-k-s2.jpg
ボディの前後に電子ダイヤル*1 を持ち、ボディも防塵・防滴仕様であるなど、前作「PENTAX K-S1」に比べて、より上位機種並みの仕様になりました。
ペンタックスの一眼レフカメラとしては、初めてバリアングル液晶モニター*2 を搭載した機種のため、注目度もなかなか高いようです。
バリアングル液晶モニターは自分撮り用に前に向けることもできます。
150403-11-k-s2.jpg
余談ですが、バリアングル液晶モニターを使用した様々なアングルでの撮影が楽しく、撮影枚数がいつもより多くなりました(笑

今回は、キットレンズの「smc PENTAX-DA L 18-50mm F4-5.6 DC WR RE」を付けたお散歩モードです。
150403-12-da18-50.jpg
このレンズは、沈胴式*3 のレンズのため、収納時はかなりコンパクト。
簡易防滴のため、上位機種の「PENTAX K-3」に付けても楽しめると思います。
ペンタックスのキットレンズは、これまで「smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6 AL WR」系で、オートフォーカス(AF)にボディ内モーターを使用していました。
(このレンズで撮影した写真がこちらの記事にありますので、参考にしてみてください)
新たなレンズではレンズ内DCモーターを使用しているため、モーターが最適化され非常に静か。
AF後にマニュアルフォーカスに移行可能な「クイックシフト・フォーカス・システム」も採用しています。
「DA L」の名の通り、キットレンズ向けにグレードダウンされたレンズですが、かなり高機能なレンズとなっています。
(単品販売の「HD PENTAX-DA 18-50mm F4-5.6 DC WR RE」は、コーティングが異なり、フードが付属しています)
焦点距離*4 が18mmから50mmの標準ズームレンズで、これまでのキットレンズに比べて望遠側がやや短くなっていますが、撮影可能な被写体の違いはあまり感じないと思います。
むしろコンパクトになったことで持ち運びが苦にならず、これまでのキットレンズ以上に使い勝手が向上していると感じました。

さて、前置きはこの辺にして、実際の作例を。
以下、カメラは「PENTAX K-S2」、レンズは「smc PENTAX-DA L 18-50mm F4-5.6 DC WR RE」、RAW現像に「SILKYPIX Developer Studio Pro 6」を使用しています。
(「SILKYPIX Developer Studio Pro 6」で「PENTAX K-S2」で撮影した写真のRAW現像をする場合、「Ver.6.0.18」以降をご使用ください)

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園内の水仙を、望遠側50mm、ほぼ最短撮影距離*5 で撮影。
花を撮影する場合、風景の一部として広角で撮るよりも、花をクローズアップしてマクロ撮影することのほうが多い筆者です。
ちょっとお散歩ついでに近付いて撮影できるのは、やはり便利ですね。
このレンズには距離指標*6 がないため、本格的なマクロレンズ*7 よりも使いにくいのは確かです。
距離指標がないと、細かいピント合わせに少し苦労します。
今回は絞り*8 をF8まで絞って、被写界深度*9 を稼ぎました。

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こちらは同じ50mmですが、池の水門の開閉装置にピントを合わせ、絞り開放(F5.6)で撮影。
前の写真ほど近付いていないので、絞りを開けても背景の手漕ぎボートの雰囲気が残りました。
千葉公園の「綿打池」は、手軽にボートに乗れる池としては千葉市で唯一だそうです。
水鳥も多く、カモのほかにもユリカモメやダイサギなどを観察することができます。
150403-03-chibapark.jpg
こちらは、広角側(18mm)でF8まで絞って撮影。
バリアングル液晶モニターを使えば、ライブビュー*10 でのローアングル撮影*11 も簡単です。
ローアングルでの撮影では、被写体の高さ・大きさを強調し、迫力ある写真を撮影することができます。
150403-04-chibapark.jpg
ようやく、河津桜の写真です。
望遠側(50mm)で、絞り開放(F5.6)で撮影。
既に葉桜気味になっている河津桜の咲き具合を背景に入れるように撮ってみました。
先ほどの写真とは逆に、手を伸ばしてのハイアングル撮影*12 です。これができるのもバリアングル液晶モニターのおかげ。
地味な点ですが、「PENTAX K-S2」は液晶モニターが上位機種と同じ「エアギャップレス液晶」になっていて、光の反射を抑え視認性が向上しています。
このおかげで、バリアングル液晶モニターを見ながらのライブビュー撮影でも、液晶モニターが見やすく、撮影しやすいです。
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園内には、このようなものも。
川崎製鉄のNUS5、先日の記事にて紹介したNUS7の同型車両です。
「千葉市内には他にも蒸気機関車の展示がある」と書きましたが、そのうちの一つ。
「千葉県内」まで範囲を広げると、さらに多くの展示・保存車両が体を休めています。
車両は子供たちの遊び場になっていて、大人気でした。
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鉄道ついでに、千葉都市モノレールを園内より。
とっさにモードダイヤルを「絞り優先(Av)*13 」から「シャッタースピード優先(Tv)*14 」に回し、1/1000秒で撮影しました。
公園のすぐ横をモノレールが通っているため、花以外にモノレールを楽しむこともできます。
千葉都市モノレールは、懸垂型モノレールとしては世界最長の営業距離だそうです。
ちなみに、千葉公園は旧陸軍の鉄道第一連隊跡地に整備されています。
園内にはトンネルや橋脚といった、連隊の演習場の遺構も残されています。
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花の撮影に戻ります。
望遠側(50mm)で、園内に咲く菜の花を撮影。
菜の花の見ごろは比較的長いので、こちらはまだまだ楽しめそうです。
ミツバチや他の花と、あるいは風景の一部に絡めて撮影することで、きっと春らしさの引き立った作品になると思います。
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こちらの写真は、比較的低い位置に桜が咲いていたため、バリアングル液晶モニターを活かしてハイアングルで池を入れるようにしました。
光線状態がなかなか厳しかったので、コントラストを低めに調整しています。
広角側(18mm)の撮影ですが、被写体(河津桜)に近付いたため、背景(池)が少しボケた写真になりました。
(桜に近付いて撮影する場合、他の方の邪魔にならないように注意しましょう)

河津桜やヒガンザクラといった早咲きの桜はもう少しでシーズンの終わりですが、その後はソメイヨシノの出番が待っています。
バリアングル液晶モニターを使ったライブビュー撮影を使うことで、ファインダーを覗いての撮影では難しいアングルでの撮影を狙うことができます。
いつもの目線とは違ったアングル・構図になるため、ライブビューの画面を見ているだけでも楽しいと思います。
ぜひ、自分の好きな構図で、桜をはじめとした春の景色を撮ってみましょう。

*1 電子ダイヤルは主に露出(絞り・シャッタースピード)の調整に使用しますが、2つのダイヤルを使いこなすことでスピーディな操作を行うことができます。一方、操作に慣れが必要となるため、中級者・上級者向けの操作とも言えます。 記事に戻る

*2 角度を自由に動かせる機構を搭載した液晶モニターのことです。液晶モニターを見ながら撮影するライブビュー撮影の際、液晶モニターを見やすい角度にすることができます。 記事に戻る

*3 レンズを収納する機構が備わったものを、沈胴式と言います。撮影する際に引き出す必要がありますが、収納時はコンパクトになるため、最近の普及価格帯のレンズで採用することが多いようです。 記事に戻る

*4 焦点距離とは、レンズの中心点(主点)から焦点までの距離のことです。焦点距離が短いと画角が広く、長いと画角が狭くなります。 記事に戻る

*5 最短撮影距離とは、被写体にピントを合わせることのできる最短の距離のことです。 記事に戻る

*6 レンズのフォーカスリングにはピントの合う距離の指標が書かれているものがあります。これを距離指標といい、被写体までの距離の確認や、ピントを合わせるにはどちらにフォーカスリングを回せばいいか、などを読み取ることができます。最近のズームレンズではズーム倍率によってピントの合う距離が変わるものもあるため、距離指標が省略されているものが多いです。 記事に戻る

*7 マクロレンズは、小さな被写体を大きく写すことのできるレンズです。 記事に戻る

*8 レンズを通過する光の量(明るさ)を調整する機構のことを、「絞り」と言います。 絞りの大きさを示すものに「F値」があり、F値が小さいと通過する光の量が多く、F値が大きいと通過する光の量は少なくなります。 記事に戻る

*9 被写界深度とは、ピントの合っているように見える範囲のことです。絞りが開いていると浅く、絞っていると深くなります。 記事に戻る

*10 コンパクトデジカメのように液晶モニターを見ながら撮影することをライブビュー撮影といいます。通常、一眼レフカメラではファインダーを覗いて撮影しますが、ライブビュー撮影によって撮影アングルに自由度が増します。 記事に戻る

*11 通常の目線よりも低い位置から撮影する方法をローアングル撮影といいます。 記事に戻る

*12 通常の目線よりも高い位置から撮影する方法をハイアングル撮影といいます。 記事に戻る

*13 絞り優先モードは、絞りを撮影者が決めるオートモードで、被写界深度をメインに撮影する場合に使用します。 記事に戻る

*14 シャッタースピード優先モードは、シャッタースピードを撮影者が決めるオートモードで、高速シャッターの必要な被写体を撮影する場合に使用します。 記事に戻る
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