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絞りを使ってイルミネーションを輝かせてみよう (菜の花のおまけ付) [スタッフRの「撮影に行こう」]

こんにちは、スタッフRです。
これまで、色々な夜景写真について紹介してきました。
こちらの記事では、新宿で実際に三脚を使った撮影を行いました。
また、こちらの記事では、「クロスフィルター」を使った場合にどんな写真が撮れるかをお見せしましたが、レンズの絞りだけでも光条(光の筋)を作ることができます。
今回は、フィルターを使わず、絞りを使ってイルミネーションを「キラキラ」と表現してみたいと思います。

まずは、今回使用したレンズについてですが、「smc PENTAX-DA 35mm F2.8 Macro Limited」を使用しました。
このレンズについて、基本的なことは以前のこちらの記事を参照していただくとして、今回は「絞り」について見ていきます。
このレンズは、絞った状態でレンズをのぞいてみると、このようになっています。
(絞りが比較的角張っている状態です)
150220-00-aperture.jpg
絞りの板のことを「絞り羽根」といいますが、このレンズの絞り羽根の枚数は9枚です。
この「絞り枚数」が、絞りによって光条を作るときに重要になります。
光条は、以前こちらの記事で説明したように、絞り羽根の辺の部分で回折した光によって生じます。
回折は対称位置に生じるため、絞り羽根の枚数が偶数なら同じ数の光条が、奇数なら2倍の光条が発生します。
以下は今回撮影した写真の等倍画像ですが、レンズの絞り羽根の枚数の2倍、18本の光条が光源の周りに発生していることがわかります。
(ぜひ実際に数えてみてください!)
150220-00-motherfarm.jpg
クロスフィルターを使った場合は、力強い、場合によっては少し大げさな光条となるのに対し、絞りを使った場合はそれほど強くない光条です。
どちらかというと、「ウニ」や「コンペイトウ」のような風合いです。
実際に撮影するときの条件や意図に応じて、クロスフィルターとの使い分けができるといいですね。
今回は絞り羽根の枚数が奇数のものを使っていますが、偶数のものを使うと対象位置の辺から生じる光条が重なり合うため、また違った感じになります。
お手持ちのレンズでどのような光条となるかはぜひ試していただきたいと思います。
こうした「絞り」による光条を出すためには、当然ながら「絞り込んで」撮影する必要があるため、遅いシャッタースピードが必要になります。
三脚等、しっかりと固定できる環境でないと撮影が困難です。

さて、今回は千葉といえばここ。「マザー牧場」に行ってきました。
150220-01-motherfarm.jpg
カメラは「PENTAX K-3」、レンズは上記「smc PENTAX-DA 35mm F2.8 Macro Limited」、現像には「SILKYPIX Developer Studio Pro 6」を使用しています。
「マザー牧場なのに、夜中?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
2月1日で終了していますが、マザー牧場では毎年「キラキラファーム」というイルミネーションイベントが開催されます。
今回は、キラキラファームの会期中にお邪魔して、撮影してきました。
150220-02-motherfarm.jpg
「まきばの広場」が、とても鮮やかに彩られていました。
今年は「妖精と羊のカーニバル」とのことで、たくさんの羊たちがマザーツリーを囲んでいました。
イルミネーションの光源の周辺、拡大すると「光条」が出ているのがわかると思います。
地面のイルミネーションに光条が加わって、まるで花のように見えないでしょうか。
(アザミの花のように見えないかな、と思いました)
風が強かったのですが、敢えて長秒時での撮影です。
これにより、葉っぱの不規則な揺らめきを表現してみようと思いました。
150220-03-motherfarm.jpg
羊たちも、とても鮮やか。
写真からはわかりませんが、実際にはBGMやナレーションの演出もあり、観客を楽しませてくれます。
おや、後ろをよく見ると…
150220-04-motherfarm.jpg
少し遠いですが、こんなところにも羊がいました。(写真の中央、斜面に注目)
イルミネーション期間中は、この広場のみ遅くまで営業しています。
また、事前予約が必要ですが、無料送迎バスもイルミネーションの時間に合わせたものが運行されます。
150220-05-motherfarm.jpg
幻想的に輝くイルミネーションの中、恋人とのひと時を過ごすのもいいかもしれません。

今回は、絞り込むことによって生じる光条の紹介でした。
基本的には三脚がないと難しいですが、覚えておいて損はないと思います。
うまく活かすことができれば、綺麗な「キラキラ」とした夜景を表現することができます。
マザー牧場のイベントは既に終了してしまいましたが、夜景やイルミネーションのシーズンはもう少し続きます。
しっかりと寒さ対策をして、三脚片手に撮りに行ってみてはいかがでしょうか。

150220-06-motherfarm.jpg
ちなみに、マザー牧場では既に菜の花も咲いています。
これからは、色々な花を楽しむことのできる季節です。
イルミネーション以外にも、楽しみはたくさんありますよ。
もちろん動物と触れ合うこともできるので、みなさん一度行ってみては?

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