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豪華客船を撮りに横浜へ [スタッフRの「撮影に行こう」]

こんにちは、スタッフRです。
横浜港の大さん橋に「コスタ・アトランチカ」という豪華客船が初入港するとのことで、撮影に行ってきました。

さて、今回レンズ選びをどのようにしたのか、ここで思い返してみます。
撮りたいものとある程度の構図がまとまっていて、撮る場所が決まっているのなら、レンズ選びも簡単です。
まず、船の場合であれば、大さん橋の公式サイト公式Twitterアカウントより入港情報が確認できます。
船の名前がわかれば、その船の大きさもWikipedia等で把握できます。コスタ・アトランチカは全長292.6mです。
かなり大きい船だというのがわかるので、大さん橋から全体を撮るには広角レンズが必要です。
ただ、大さん橋から直接全体を撮ろうとすると近すぎて超広角レンズが必要になるため、今回は離れた場所からも狙おうと思いました。
大さん橋が見渡せるのは、山下公園や象の鼻、あるいは赤レンガ倉庫。
事前に調べたところ、大さん橋の北側に泊まっていることがわかったため、全体を撮るには象の鼻や赤レンガ倉庫から撮るのがよさそうです。
詳細にGoogle Mapsなどでシミュレーションもできますね。

と、これだけなら広角域の撮れるレンズで大丈夫ですが、ちょっとだけ欲張って考えてみます。
…夜景、撮りたいですよね(笑
同じ画角、というのも芸がないので、せっかくなので上からも狙ってみます。
横浜で夜景と言えば、ランドマークタワーの展望台です。
幸いなことに、この展望台は三脚が使用可能。
というわけで、暗いレンズでもいいので望遠も欲しいですね。

前置きが長くなりました。広角も望遠も欲しい、そんな今回はこのレンズを使っています。

141212_00_da18-135.jpg

smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6 ED AL [IF] DC WR」です。
ペンタックスの標準ズームレンズのなかでも、焦点距離の範囲が広い、いわゆる「高倍率ズーム」に分類されるレンズです。
このレンズはオートフォーカスでのピント合わせにレンズ内のDCモーターを使用します。
ペンタックスの交換レンズは通常ボディ内のモーターによりギアを介してピント合わせを行うため、オートフォーカス時の音が大きいものが多いですが、このレンズでは最適化されたレンズ内のモーターを用いるため、ピント合わせが静かなのも特徴の一つです。
以前も書きましたが、ズームレンズはレンズを交換せずに様々な画角を得ることができる、便利なレンズです。
画角とは、写真として写すことのできる範囲のことで、焦点距離によって変化します。
焦点距離が短ければ広く写り(広角)、長ければ狭く写ります(望遠)。
このレンズは広角側が18mmですが、望遠側が135mmとなっています。ズーム倍率は135/18=7.5倍です。
本格的な望遠レンズまではいかなくても、ある程度アップで撮りたいときに便利です。
また、レンズ1本で気軽に持ち運びができ、様々な画角に対応できる機動性の良さは単焦点レンズにはない魅力です。
特に風が強い日やホコリが飛び交うような場所、群衆の中など、レンズ交換が難しい場所ではシャッターチャンスを活かして撮影できます。
このレンズは「WR」が示す通り簡易防滴機能付き、急な雨で少し濡れる程度なら大丈夫です。

ただし、レンズの明るさを表す開放F値は広角側が3.5、望遠側が5.6と暗く、ボケを活かした作品作りには向きません。
高倍率ズームには、18-200mmや18-250mm、更には18-300mmなどのもっと望遠側に焦点距離を伸ばしたモデルもあります。
便利な分、ズーム倍率が大きくなると画質や明るさ、あるいはコンパクトさが犠牲になりがちです。
最近の高倍率ズームレンズは画質に関してはかなり頑張っていますが、その分重く大柄なレンズが多いです。
旅行やちょっとした散歩など、ズーム倍率が5倍~8倍となるズームレンズはそこそこコンパクトで持ち運びやすいのでおすすめです。

週末は天気も良く、綺麗な青空でした。
カメラはいつものPENTAX K-3、現像はSILKYPIX Developer Studio Pro 6です。

141212_01_yokohama.jpg

まずは大さん橋より広角で撮影。
予想通り、大きくて入りきりません。

141212_02_yokohama.jpg

ふと、大さん橋のデッキ「くじらのせなか」に目をやると。
(写ってないですが)日本国旗と、イタリア国旗、そして「ご安航を祈る」UとWの国際信号旗が掲げられています。
コスタ・アトランチカはイタリアのジェノバ籍の船です。
ふと見つけた被写体にも、とっさにズーミングして撮影できます。

141212_03_yokohama.jpg

もう一方には、横浜ではおなじみのロイヤルウイング。
煙突前にはサンタクロースがいて、すっかりクリスマスの雰囲気をまとっています。
ちょうどこの後、ランチクルーズに向かうところでした。
このくらいの大きさの船であれば、広角側18mmでしっかり全体が入ります。

141212_04_yokohama.jpg

赤レンガ倉庫に移動し、全体を入れてみます。
焦点距離は広角端から少しだけ進めた24mm。
自分が前後して画角を調整するには難しい被写体のとき、ズームレンズならその場で画角を変えて収めることができます。
さて、いよいよランドマークタワーに昇って俯瞰での夜景撮影です。

141212_05_yokohama.jpg

周りにも夜景狙いの方が並んでいたため、同じような写真を撮っていたのではないかと思います(汗
一応、他にも船単体にズームしたカット、船と赤レンガとを絡めたカット、広角で海を多めにベイブリッジと絡めたカットと撮影しました。
その中でも構図が安定していたのがコスモワールドの観覧車も入れたこちらのカット。
何通りもの構図をレンズを交換せずに試すことができるのは、高倍率ズームの利点ですね。
結局望遠側の作例がなくなってしまいましたが、「その場で望遠での構図を試す」ことができるのは大きいと思います。

今回の更新はここまで。
高倍率ズーム、ちょっとしたお散歩のお供に、あるいは荷物を少なめにしたいときにいかがでしょうか。
構図をすぐに試すことのできる利便性と、レンズ交換なしにとっさにズーミングして撮影可能な機動性。
1本あると、重宝すること請け合いです。

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